よくある質問

質問と回答

Q. BTL(ブリッジ)接続とはどういう意味ですか?
A.

BTLとはBalanced Transformer Lessの略で、M-70fやCM-20000(カー用)などのステレオパワーアンプの2つ(LとR)のスピーカー出力をブリッジ配線してハイパワーなモノラルパワーアンプとして使用する接続方法です。
ラックスマンのステレオパワーアンプではBTLスイッチをONにし、左(L)チャンネルに信号を入力すると、右(R)のチャンネルには内部で作られた左(L)チャンネルの逆相信号が入力され、スピーカー出力の+同士をスピーカーに接続(L出力の+をスピーカーの+、R出力の+をスピーカーの-)することで実現できます。
電源の余裕度によりますが、理論的には出力電圧は通常接続時の2倍(電力(W)は4倍)得られます。
音質的には、回路のグラウンドに出力の信号電流が流れないことによる、アンプの帰還ラインの混変調歪の低減と、出力電流による電源の変動が±で逆相に発生することで、それらが完全に打ち消しあい、変動が全く無い理想的な電源とみなせる、などのメリットがあります。対して、音楽信号の経由する回路規模が倍になることで、音の瑞々しさが失われがち、という意見もあり、ステレオパワーアンプを2台使用するときには常にバイアンプ駆動にするかBTL駆動にするかで楽しい悩みは尽きません。