B-1'

モノラルパワーアンプ

B-1

ODNFモノラル、6台積み可
発売:2000年月   希望小売価格(税抜):¥ 150,000 (発売当時)

さまざまなデジタルソースによって、多様化するオーディオ環境が、アンプにも新しいスタイリングを求めました。高いクオリティを備えた一台を、自由に積み上げてシステムを組む。そんな新しいオーディオライフの核となるのが、ラックスマンのモノラル・パワーアンプB-1です。
2チャンネルステレオで聴く、マルチアンプ駆動に発展させる、ホームシアターを高品位に楽しむなど、目的に合わせて最大8台まで積み上げが可能。超広帯域で初期スルーレイト特性に優れたODNF回路による生き生きとした躍動感を軸に、さらに音楽のドラマチックな起伏に瞬時に呼応するハイ・イナーシャ電源を搭載するなど、ラックスマンの先進の高音質技術を簡潔な薄型フォルムに凝縮。卓越のグレードをそのままに、バーサタイルな使い方を可能にする次世代アンプB-1。音楽が、オーディオが、いま新たな昂まりを迎えます。

すべての音楽を極めるピュアオーディオ・テクノロジー。

管弦楽の壮大な響き、オペラアリアの切々とした歌唱、ジャズビートの鋭い切れ味。音楽のジャンルを超えて新世代のオーディオソースを高品位に再現する新たなテクノロジーがB-1に注がれています。微小レベルの再現性を高め、高精細な描写を可能にしたODNF回路や、音楽に自然なエネルギーを供給するハイ・イナーシャ電源により、DVDオーディオやSACDなどの新世代ハイビット・ハイサンプリング録音フォーマットの広大なダイナミックレンジをカバー。最先端ソースに注がれた膨大な情報量を最大限に生かし、高品位に再生します。大編成の管弦楽から繊細な室内楽、ジャズ、ロック、ポップスまで、すべての音楽を極める卓越のポテンシャルを誇ります。

100W/8Ωの大出力、2台をBTLで接続してさらにハイパワー化。

モノラルパワーアンプB-1は8Ω負荷時100Wのクオリティパワーを確保し、 ピュアオーディオのステレオ再生からホームシアターなどのマルチチャンネル使用まで、さまざまなサウンドシステムの核として幅広く対応。リニアリティに優れ、音楽の表情に合わせて刻一刻と変動するスピーカーインピーダンスに対応したダイナミックな音楽再生を実現します。また、2台のB-1をBTLで接続することにより300W(8Ω)のモノラルアンプへの拡張が可能。ハイパワーモノラルアンプとして、将来におけるシステムのグレードアップにも対応します。

新開発ODNF回路が音楽の息づかいを自然にありのままに再現。

豊かなオーケストラの響きにとけあう、さまざまな楽器の個性。それぞれの音のニュアンスを鮮明に再現するには、音が立ち上がる一瞬をとらえる初期スルーレートの速さが求められます。また、より自然な音楽再生のためには、低域から高域まで全帯域の音色が統一されたスムーズなつながりも不可欠。こうした高次元の音楽再現を求め、音楽信号と歪の関係を根本から見直して作り上げたのがODNF回路です。ラックスマンはまず、音楽信号の増幅回路部のために位相補正を必要としない超広帯域・ハイスルーレート、低歪回路を開発。従来の負帰還回路(NFB)では避けられなかった位相補正を排除しました。また、NFBの在り方そのものにも着目。これまでのNFB手法は音楽信号ごと歪を抑え込んでしまうために、帯域の制限や音楽情報量の欠如を招いていました。そこで出力からノイズ成分だけを増幅回路の最終段へフィードバックし、出力波形から歪成分だけを除去。NFB手法を音楽信号から切り離すことで、瞬時に立ち上がる初期スルーレートの速さと超広帯域を獲得しています。さらに、NFB回路において低域に不自然なカラーレーションを与える要因となっていた超低域制御用のDCサーボアンプを排除。これにより全帯域の音色が統一された自然な音楽再生を実現しています。

音楽の生命感を解き放つハイ・イナーシャ電源。

すべての音楽にみなぎる千変万化の音のドラマ。一瞬一瞬の音の起伏に合わせてエネルギーを供給するハイ・イナーシャ電源が、音楽の生き生きとした躍動感を自然のままに解き放ちます。音楽信号に応じて電源供給の制御を行う通常の手法では、音楽のリアルタイムからつねに遅れた制御となり、音楽の躍動感を阻害する要因となっていました。ハイ・イナーシャ電源は優れた瞬時放電特性を持つ特殊電解コンデンサーを搭載。つねにゆとりある電源をアンプ内部にプールできる環境を作り上げ、遅れ制御を極小化。アンプ回路にとって最も自然でダイナミックな電源供給を可能にしています。

音のダイナミズムを支える高効率な電源部。

B-1のハイクオリティな音楽表現を根底から支える電源部は、8600μFの大容量コンデンサーと300VA電源トランスで構成。とりわけ電源トランスには新たな発想が活かされています。コアにコイルを巻く従来方式とは異なり、コイルボビンにノーカットの鉄心を巻き込むという特殊構造。これにより電源効率が大幅に向上し、電源規模を犠牲にすることなく、いままでにない薄型化を実現しています。

独自のSTARサーキットが純度の高い音楽再生を実現。

回路設計に注いだ長年の技術とノウハウが、ラックスマン独自のSTARサーキットに結実しました。回路内の給電ラインやアース・ラインの共有化を排し、それぞれのラインをすべて基準点からダイレクトに各ブロックや信号経路につなぐことで、それぞれ独立したループを構成。各回路間の相互干渉や信号電流の変化による増幅基準点の変動要因を根源から取り除き、クリーンでダイナミックな音楽再生を実現しています。

微小レベルの再現性を高めるカスタムパーツをふんだんに使用。

音響的に優れたカーボン皮膜抵抗をベースに、素体磁器であるアルミナの選定からエッチング、炭化、端子材質、端子形状、圧入方法など多岐にわたって検討し開発された高情報伝達・超ローノイズ抵抗器を採用。また、大型電源トランス、大容量ブロックコンデンサーをはじめ、電解コンデンサー、銅スチロールコンデンサー、銅製バスバー、高純度ケーブルなど、ラックスマン専用の高音質カスタムパーツをふんだんに使用し、ソースに含まれた音楽情報を余さず引き出します。

高品位な入出力端子、8台連動の電源端子も装備。

入力端子はバランス、アンバランス各1系統。スピーカー出力端子はバナナプラグやYラグの接続が可能な高信頼度スピーカー端子を装備。また、B-1を積み上げ使用する際に利用できる電源連動端子も装備。これにより最大8台分のB-1の電源オン/オフをワンタッチでコントロールすることができます。

スペック

連続実行出力100W(8Ω)
入力感度1V/100W(8Ω)
入力インピーダンスCOAXIAL/
50KΩ(ダイレクト・スイッチ・オン)
33KΩ(ダイレクト・スイッチ・オフ・ボリューム・MAX)
BALANCE/66kΩ
全高調波歪率0.06%(20Hz~20kHz)
周波数特性20Hz~20kHz(+0、-0.1dB)
10Hz~100kHz(+0、-0.5dB)
S/N比118dB(IHF-A)
入力端子COAXIAL(RCA) XLR(BALANCE)
入力端子COAXIAL(RCA) XLR(BALANCE)
出力端子スピーカー端子
付属装置メイン電源スイッチ/インジケーター
スタンバイ・オン・スイッチ/インジケーター
プロテクション・インジケーター
ダイレクト・スイッチ
入力アッテネータ-
シグナル・グラウンド端子
入力切換スイッチ
入力位相切換スイッチ
リモート入出力端子
ライン・フェーズ・センサ-
ACインレット
消費電力119W(電気用品取締法による規定)
電源電圧AC100V(50/60Hz)
最大外形寸法467(W)×86(H)×425(D)mm
重量10.0kg
※規格および外観は予告なく変更することがあります。