D-06'

SACDプレーヤー

D-06

D-08の思想を受け継いだ2チャンネル専用SACDプレーヤー
発売:2009年3月   希望小売価格(税抜):¥ 500,000 (発売当時)

静寂と鮮烈の、美しきコントラスト。 PCM方式のコンパクトディスク(CD)とDSD方式のスーパーオーディオCD(SACD)。高品位なオーディオ再生に欠かせない、この2種類の音楽パッケージメディアに刻まれている生命力に満ちた音楽を極限まで引き出すために、ラックスマンは一切の妥協を廃したステレオ再生専用プレーヤー「D-06」を完成させました。デジタルプレーヤーを構成する3要素、すなわちメカニズム、デジタル回路、アナログ回路を再考察し、ラックスマンがこれまで培ってきた高音質技術に関するノウハウを余すことなく注入すると同時に、特に音質に優れたデジタル・テクノロジーを新採用しています。圧巻はラックスマンのオリジナル開発により完成したディスクドライブ・メカニズム「LxDTM」の搭載です。制約を与えずに精確な信号抽出を追い求めた結果、外部からの影響を回避した徹底的な高剛性化を実現。高音質バッファーによるラックスマン流儀のアナログ出力回路が、躍動的な音楽の生命力を引き出します。

モノラル差動出力のDAコンバーターPCM1792A

デジタル領域への挑戦

デジタル回路は音質を吟味した独自構成です。D/A変換LSIにはDSD/PCM対応のバーブラウン製マルチセグメントDAC、PCM1792Aを選択。理論値で132dBのダイナミックレンジを誇るこの高音質DACを、理想的な信号伝送を考えてチャンネルあたり1基を差動出力モードで独立搭載しました。システムクロックは光学ピックアップに近い復調回路基板に置き、専用のジッター・リダクションLSIを経て超低ジッターに高精度化して2基のPCM1792Aに送り込みます。CD再生の場合はビット・エクステンダー専用LSIにて16ビット信号を24ビットに拡張したうえで伝送。SACD再生ではネイティブなDSD信号をストレートにDACに送り込むDSDモードと、DSD信号(約2.8MHz)を専用LSIで88.2KHz/24bitのPCM信号に変換してDACに送り込むPCMモードが選択できます。なお、CDとSACDでのPCM再生はDAC内部において352.8KHzサンプリングで変換処理を施しています。
高音質バッファーアンプ回路

アナログアンプへのこだわり

アナログ回路は、完全バランス構成の高音質出力バッファー仕様です。チャンネルあたり各2系統のバランス出力となるDAC素子の電流出力を電圧信号に変換した後は、すべて高音質パーツを主体としたラックスマン伝統の回路構成。また、デジタルプレーヤーに不可欠な可聴帯域外のフィルター処理をアンプ内部で行うことで(1次減衰×3)、より純度の高いストレートな音質に仕上げています。
ドライブメカニズム部

ラックスマンオリジナル、高剛性ディスクドライブ・メカニズムLxDTM

LxDTM(Luxman original Disc Transport Mechanism)と命名された独自開発によるディスクドライブ・メカニズム。本格的CDプレーヤー(D-10、D-7)の開発から約10年を経てラックスマンが入念に取り組んだLxDTMは、トラバースを格納するベース筐体全体を金属製ブロックで剛体化した、これまでにない強固な構造のドライブ・メカニズムです。それは、CDとSACDに刻まれたピットから高精度に音楽情報を抽出するための正攻法の結論。トラバース自体と直下に配置されたデコーダー回路基板を理想的に保持します。ディスクを乗せるローダーはダイキャスト製法による厚手のアルミニウム製として、ローダーに加わる不要な共振や振動を根本から排除。また、各種信号を最短経路で接続するレフトサイド・メカ・レイアウトを採用しました。

豊富なデジタル入力端子

背面にはPCMデジタル入力端子(RCA同軸端子1系統、TOS-LINK光端子1系統)を装備。すべて32KHz、44.1KHz、48KHz、88.2KHz、96KHzに対応(最大24ビット長)していますので、様々なデジタルソースを接続したデジタルセンターとして活用することも可能です。

ハイイナーシャ思想の大容量電源

ラックスマン伝統の、オーディオ専用の電源トランスフォーマーから各回路ごとに独立したレギュレーター+大容量ブロックコンデンサーを経由する、サーボをかけ過ぎない極めて安定した高慣性(ハイイナーシャ)の電源環境を構築しています。

SACDレイヤーの切替

HD層(SACD層)とCD層を併せ持つハイブリッド・ディスクに対して、フロントパネルのスイッチやリモコンで簡単にレイヤー(層)を切替可能としました。それぞれのレイヤーによる音質の違いを聴き比べる場合に便利です。

ループレス&シールドの複合シャーシ

シャーシ電流によるアース・インピーダンスの上昇や発生磁界の影響をシャットアウトするループレスシャーシと、デジタルノイズを遮断するシールドシャーシによる複合構造筐体を実現しました。

高品質な端子群

音質を吟味したアナログ出力のRCA端子とXLR端子。アンバランス出力は高級プラグも接続可能な18mmピッチの大型端子を装着。XLR端子には定評あるノイトリック製を、ACインレットには非磁性ニッケル処理に金メッキを施した高音質仕様を採用しました。

グラデーション鋳鉄レッグ

床面やオーディオラックから伝わる不要振動に対処するため、高級オーディオ機器全般で定評のあるグラデーション鋳鉄製の4点レッグを採用。この大型レッグは筐体自身の不要振動を抑制する働きも担っています。

こだわりのラウンド配線パターン

ラックスマンは回路基板上の電気信号の流れ方にも配慮しています。DAC素子をマウントするデジタル基板から出力端子までのアナログ回路において、信号の流れを考えた曲線美というべきスムーズな配線パターンを実現。とことん細部にまでこだわったハイエンドモデルならではの美意識の顕れです。 ※写真はD-08のアンプPCB

高級感溢れるブラスターホワイトの外装

D-06はラックスマンのアイデンティティともいえる、高級感溢れるブラスターホワイトの外装仕上げ。どのようなオーディオコンポーネントと組み合わせても調和するだけでなく、上質の存在感を際出たせます。また、離れた場所からのリモート操作時にも考慮したズーム機能付きのディスプレイを装備しました。

10キー付きアルミ製リモコン

視認性も考慮したアルミニウム製の専用リモートコントローラーには適度な重量感を持たせました。スリムタイプながらも10キーを装備しており、操作性に優れています。

スペック

再生可能ディスク2チャンネルSACD、CD
アナログ出力アンバランス 1系統、バランス 1系統
デジタル出力
(44.1kHz、CD/CDレイヤーのみ)
同軸 1系統、光(TOS-LINK)1系統
デジタル入力
(32, 44.1, 48, 88.2, 96kHz対応)
同軸 1系統、光(TOS-LINK)1系統
出力電圧 / 出力インピーダンスアンバランス:2.5V/300Ω、バランス:2.5V/600Ω
周波数特性CD:5Hz~20kHz(-0.4dB)、SACD:5Hz~50kHz(-3dB)
全高調波歪率0.0014%(CD時)、 0.0017%(SACD/DSD時)、
0.0007%(SACD/PCM時)
S/N比124dB(CD時)、104dB(SACD/DSD時)、120dB(SACD/PCM時)
付属装置[フロントパネル]
電源オペレーションスイッチ、プレイキー、ポーズキー
ストップキー、 トラック送り/戻しキー、ディスク・イジェクトキー
デジタル入力切替、デジタル出力ON/OFF、 DSD/PCM切替
SACDレイヤー切替、FLディスプレイ、ディスクトレイ[リアパネル]
入出力端子、ラインフェーズ・センサー、ACインレット[リモコン機能](本体に搭載されているすべてのスイッチ機能の他に)
表示ディマー、 曲順プログラム/ランダム/リピート、テンキー
ズーム表示、時間表示切替
付属装置[フロントパネル]
電源オペレーションスイッチ、プレイキー、ポーズキー
ストップキー、 トラック送り/戻しキー、ディスク・イジェクトキー
デジタル入力切替、デジタル出力ON/OFF、 DSD/PCM切替
SACDレイヤー切替、FLディスプレイ、ディスクトレイ[リアパネル]
入出力端子、ラインフェーズ・センサー、ACインレット[リモコン機能](本体に搭載されているすべてのスイッチ機能の他に)
表示ディマー、 曲順プログラム/ランダム/リピート、テンキー
ズーム表示、時間表示切替
ディスクドライブ・メカニズムLxDTM
DAコンバーターバーブラウン PCM1792A(モノラルモード)×2
出力アンプ回路完全バランス・高音質ICバッファー
電源電圧AC100V(50/60Hz)
消費電力
24W(電気用品安全法)、1W(スタンバイ時)
外形寸法440(幅)×133(高さ)×410(奥行き)mm
(奥行きは端子、ノブを含まず)
重量15.5kg(本体)
付属品リモコン(RD-14)、電源ケーブル(JPA-10000)
※規格および外観は予告なく変更することがあります。
[フロントパネル]
電源オペレーションスイッチ、プレイキー、ポーズキー
ストップキー、 トラック送り/戻しキー、ディスク・イジェクトキー
デジタル入力切替、デジタル出力ON/OFF、 DSD/PCM切替
SACDレイヤー切替、FLディスプレイ、ディスクトレイ

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