L-550AII'

プリメインアンプ

L-550AII

純A級プリメインアンプL-550Aを基本性能から見直し、リファインしたマークIIモデル
発売:2007年5月   希望小売価格(税抜):¥ 290,000 (発売当時)

純A級動作領域は、充実の20W+20Wを獲得。 艶のある音楽表現を受け継いだ、高性能なベーシックモデル より純度の高い音―原音に忠実であることはもちろん、少しでも深く感性に響く音を求めて飽くなき探求を続けること。それは、オーディオアンプに掲げられた終わることのないテーマです。 プリメインアンプL-550AIIは、2005年にラックスマンの創業80周年記念モデルとして発売された純A級プリメインアンプL-550Aを基本性能から見直し、リファインしたマークIIモデル。純A級増幅方式ならではの艶と密度感のある音はそのままに、さらなる表現力を求め、細部にわたって磨きをかけました。音楽と向き合う濃密な時間を過ごせる、ラックスマン新ラインアップの誕生です。

写真はL-590AIIのパワーブロック

密度の高い音楽再生を実現する純A級動作方式

繊細で滑らかに、そして力強くスピーカーをドライブするため、L-550AIIでは出力段に純A級動作の増幅回路を用意しました。波形の上側と下側を別々のトランジスターで増幅するB級動作と比較して、純A級では両方の素子が完全な波形増幅を行なうためにクロスオーバー歪みが発生しません。その代償として発熱の増加や電力消費が挙げられますが、純A級ならではの上質なサウンドは何ものにも代え難い魅力です。L-550AIIでは20W+20W(8Ω負荷)の純A級動作領域で、高品位な質感描写と十全なドライバビリティを獲得。ラックスマンの高級プリメインアンプとして妥協なき音を磨き上げました。

革新の増幅帰還回路ODNF Ver 2.2A

増幅回路の出力から歪成分だけをフィードバックすることにより、初期スルーレートの速さと超広帯域を獲得した、ラックスマン独自の負帰還回路ODNF(Only Distortion Negative Feedback)。L-550AIIではパラレルの純A級動作方式にカスタマイズ、高いドライバビリティと高密度な音楽再生を実現したバージョン2.2Aを搭載しました。周辺回路には、長年にわたる音質チューニングで培った技術と感性をつぎ込んだ、高音質カスタムパーツ群を豊富に採用しています。

高音質セレクターを採用した入力切替回路

フラグシップ・プリアンプC-1000fに搭載されている音量切替システムLECUAのアッテネータースイッチとしても使用された、高音質セレクター・スイッチICを新規採用。入力切替回路を経由することによる音質劣化を最低限にとどめ、従来と比較して大幅にセパレーションとクロストーク性能を高めました。また、入力セレクター・ノブの周囲にはポジション・インジケーターを配置し、選択位置の視認性を高めています。
写真はL-590AIIの電源トランス

高瞬発力の電源部を支える大容量トランス

瞬時の電流供給と安定感が要求される電源部には、音の厚みに定評のある大容量(L-550AII:540VA)EIコアタイプの電源トランスを搭載。カスタム仕様の10,000μF×4本のコンデンサーブロックとの組み合わせにより、音楽のダイナミズムにしなやかに追従する強力な電源ブロックを構成しています。

電源の品質を高めるショットキーバリア・ダイオード

増幅回路の安定した動作に不可欠な電源整流回路には、動作ノイズが少なく、直流電圧への変換効率が高い日本インター製ショットキーバリア・ダイオードを採用。高品質な電源環境による力強い音楽表現と、よりS/N比の高まった静粛な再生空間を実現しました。

カスタマイズされたオリジナルOFC配線材

内部配線材には、横巻きの各芯スパイラルラップ・シールドと、芯線を非メッキ処理したオリジナルOFCワイヤーをふんだんに使用。ワイヤーのシールド部を網状にすることによる聴感上の帯域エネルギー分布の荒れを防ぎ、素直で自然な信号伝送を実現しています。

フォノ専用入力/ヘッドフォン出力端子の装備

お手持ちのレコードライブラリを最新のクオリティで再生できる、MCカートリッジ対応の本格的なフォノアンプ回路を搭載。レコードの反りなどで生じる有害な超低域をカットするサブソニックフィルターも便利です。また、高性能なヘッドフォンを接続することで、贅沢なダイレクト・リスニングを楽しめるヘッドフォン出力端子も装備しています。

視認性と高級感が際立つ針式パワーメーター

ラックスマンのプリメイン・シリーズの顔ともいえる針式パワーメーター。L-550AIIでは音楽の躍動感と針の動きが視覚的にマッチする対数圧縮方式のメーターを採用しました。ブランドロゴとともに淡く照らし出すイルミネーションが、さりげない高級感を演出します。

スピーカー出力は2系統の切替が可能

スピーカー出力は2系統の切替機能付きで、2組のスピーカーを使い分けることはもちろん、A+B機能を使ったバイワイヤリング接続も可能。

快適な操作環境を実現する高級リモコン

電源のオン/オフを含む主要な機能をコントロールできるアルミ製高級リモコンを付属。リスニングポジションのまま、音楽を楽しむ時間を快適に過ごしていただけるよう配慮しています。

スペック

連続実効出力20W + 20W / 8Ω、40W + 40W / 4Ω
入力ライン4系統、フォノ1系統(MM / MC切替)、
バランス・ライン2系統
録音入出力ライン2系統
プリ出力、メイン入力各1系統 (ショートピン接続)
スピーカー出力A、B2系統
増幅回路ODNF2.2A
出力構成 バイポーラ・パラレルPP
電源トランス 高密度EI型540VA
高音質セレクター・スイッチIC
オリジナルOFCワイヤー
高速ショットキーバリア・ダイオード
ピールコート・レジストレスPCB-
ニッケリン処理ACインレット-
グラデーション鋳鉄製レッグ-
シーリングパネル-
アルミタイプ高級リモコン
全高調波歪率
0.006%以下(8Ω、1kHz)
0.03%以下(8Ω、20Hz~20kHz)
入力感度 / 入力インピーダンス
PHONO(MM): 2.5mV / 47kΩ
PHONO(MC): 0.3mV / 100Ω
LINE: 180mV / 42kΩ
BAL.LINE: 180mV / 79kΩ
MAIN-IN: 450mV / 51kΩ
出力電圧
RECORDER: 180mV
PRE-OUT : 1V
S/N比 (IHF-A)
PHONO(MM): 91dB以上
PHONO(MC): 75dB以上
LINE: 106dB以上
周波数特性
PHONO(MM): 20Hz~20,000Hz(±0.5dB)
LINE: 20Hz~100,000Hz(-3dB)
ダンピングファクター140
トーンコントロール最大変化量BASS ±10dB at 100Hz、
TREBLE ±10dB at 10kHz
ラウドネスコントロール+7dB(±1dB)at 100Hz、
+5dB(±1dB)at 10kHz
付属装置
[フロントパネル部]
パワーメーター、ヘッドフォンジャック、フォノMC、
レコーディング・セレクター、スピーカー・セレクター(A,B)、
モードセレクター、トーンコントロール、バランス、
ラインストレート、サブソニック、ラウドネス
[リアパネル部]
フェーズ・インバータ、ライン・フェーズセンサー、
ACアウトレット (非連動:2個 計最大300W)
電源電圧AC100V(50Hz / 60Hz)
消費電力190W(電気用品安全法による規定)
190W(無信号時)、1.2W (スタンバイ時)
外形寸法 467(幅)×179(高さ)×437(奥行き)mm
重量 22.0kg
付属装置リモコン、電源ケーブル(JPA-10000)
※規格および外観は予告なく変更することがあります。

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