パワーアンプのキーデバイスとして、出力管にはKT-88を採用し50W+50W（6Ω）の大出力を実現。アナログディスクはもとより、広大なダイナミックレンジを持つ次世代デジタルメディアやCDなどもゆとりをもって再生するドライブ力を備えています。アンプ回路の核となるパワーアンプ部には増幅の基準点が明確で低域に固有のくせを持たないウィリアムソン回路を採用。音質劣化の少ないPK分割で反転信号を形成し、出力管KT-88をプッシュプルで使用。トータルでのNFBは必要最小限にとどめ、音楽の躍動感を損なうことなく生命感に満ちた音楽再生を実現しています。この出力管KT-88をはじめ、採用されたすべての真空管はラックスマン基準による厳しい品質テストをクリアしたものだけを選別。真空管本来の魅力を高い信頼性で安心してお楽しみ頂けます。

プリアンプ部には、数多くの真空管アンプ製作で磨かれた音質重視の設計ノウハウを投入。付属回路であるトーンコントロール回路にも、真空管による回路構成を採用。真空管アンプとしてのこだわりを注ぎ、自然で高品位な周波数の補正を可能にしています。入力系統は4系統のライン入力に加え、S/N比に優れた高品位フォノ・イコライザー回路を内蔵。アナログディスクの魅力を最大限に引き出すとともに、CDを始めとする現代のさまざまなデジタル機器との組み合わせにおいても音楽性豊かな世界を楽しむことができます。

心いやす音楽とともにある真空管のほのかな灯。その静謐なたたずまいにも、真空管アンプは独特の味わい深さを醸し出しています。SQ-88では全体の色調を豪華でありながら凛とした品位を持たせたシャンパンゴールドに統一。サイドパネルやボンネットにもアルミ素材を用いることによって緻密な精度感も演出しています。