会社概要

 1925年、日本のラジオ放送の開始とともに産声を上げ、音の世界に独自のこだわりを注いできたLUXMANは、国内および海外においても高級オーディオ製品の優れたブランドとして高い評価を得ています。
 人は、自然なものには心を開き、不自然なものには身構えてしまいます。色づけのない自然な響きこそが、人と音楽とのインティメートな対話のひとときをもたらします。

 音楽がリスナーの心象にどれだけ自然に、純粋に響くか。それをLUXMANは製品作りの基本としています。演奏家が情熱を注ぎ込み、録音エンジニアが精緻を尽くして収録した音楽。そこに込められた音の微細なニュアンスをも、あますところなく再現し、アーティストの気迫や演奏現場の熱気をも伝えたい。限りなく純粋な音楽の感動をお届けするために・・・。

 楽曲のひとつひとつに注がれた作曲家、演奏家、録音エンジニアの熱い想い。さらに、彼らと想いを同じくするLUXMANの情熱を、製品を通して聞き取って頂ければ幸いです。LUXMANは、創業90周年を迎えた現在も、素晴らしい音楽を通して新たな感動を発見し、その歓びをみなさんと共有し続けたいと考えています。

会社情報

商号ラックスマン株式会社 (LUXMAN CORPORATION)
所在地〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜1-3-1
TEL:045-470-6980(代表)/FAX:045-470-6997
資本金265,000,000円
ホームページhttp://www.luxman.co.jp
取引銀行三井住友銀行日比谷支店
三井住友信託銀行新橋支店
代表取締役社長末吉達哉
事業内容電子機械器具の製造販売ならびに輸出入

アクセスマップ

LUXMANのあゆみ

LUXMANは、1925年日本のラジオ放送の開始とともに創業。錦水堂と呼ばれるLUXの前身である大阪の絵画・額縁商の一角にラジオ部を創設。いち早く店頭にラジオ受信機を陳列したところ、その音の素晴らしさに往来の人々はみなが立ち止まり、耳を傾けていました。LUXMANの音質追求の歴史はここが原点となります。

  • 1925年

    錦水堂(1925年)
    錦水堂は、海外から絵画や額縁を輸入する中で、さまざまな海外の情報を入手。錦水堂の2代目にあたるLUXの創業者は特にラジオに関する技術的な情報を元に実験・研究を重ねていました。
    錦水堂ラヂオブック
    「一読たちまちラヂオ通になれる」と銘打って「錦水堂ラヂオブック」と呼ばれる日本で初めてのラジオ解説書を刊行。始めは自費出版ながら、最後には14版を重ねるベストセラー誌となります。現在のさまざまなオーディオエンジニアにも影響を与えた雑誌として知られています。
  • 1928年

    LUX-1730 (左)とLUX-735 (右)
    LUX-735は、マグネティック・ホーンスピーカーとともに発売されていた当時のハイファイラジオ。
  • 1952年

    OY型出力トランス他
    創業当時から、海外の優れたパーツ製作技術を乗り越えようと各種のオーディオパーツ製作に取りかかっていたLUXは、OY型出力トランスを始めとするさまざまな高品位パーツを完成させます。
  • 1958年

    真空管アンプMA-7A
    45/45ステレオレコードが発売開始になり、オーディオの世界もソースの中心がラジオからレコード再生機へと転換を始めます。この年に発売されたMA-7Aは、戦後初めてのフル・アッセンブルによるハイ・ファイ・パワーアンプで、世界特許を取得している独自の技術クロスオーバーNFB回路を採用しました。
  • 1961年

    真空管プリメインアンプSQ-5A
    初期のステレオ・プリメインアンプの代表作であるSQ-5Aは、パワーメーターを中央に配した個性的で斬新なデザインで人気を呼び、そのハイクオリティなサウンドとともにヒット商品となりました。このモデルは、すでに最近のモデルにも見られるLUXオリジナルのトーンコントロール回路を備えています。
  • 1962年

    真空管プリメインアンプSQ-65
    この年に発売されたSQ-65は、これも特許取得技術であるモーショナル・フィードバック回路を搭載。スピーカーのコーン紙の動きに応じてフィードバックをコントロールする回路技術です。
    ゲルマニウム・トランジスタ・フォノアンプPZ-11
    日本で初めてのゲルマニウム・トランジスタを用いたフォノ・イコライザーアンプPZ-11。小型でスリムなデザインも人気を呼びました。
  • 1964年

    SQ-38DおよびWZ-30
    木製のキャビネットとアルミ削り出しのフロントパネルのデザインで、真空管を用いたプリメイン・アンプとして誕生したSQ-38は、後にSQ-38D、SQ-38F, SQ-38FD 、そして最近の70周年記念モデルSQ-38Sまで続く人気シリーズ。当時のジャズ喫茶などでは必ずといっていいほど置かれていたハイファ・アンプの定番でした。
  • 1966年

    OTL真空管アンプMQ-36
    MQ-36は、出力トランスを持たないOTL(Output Transformer-Less)アンプ。味わい深い独特の音質でロングセラーを記録したモデルです。
  • 1968年

    プリメインアンプSQ-507
    SQ-505およびSQ-507は、現在のプリメイン500シリーズの原形となるモデル。そのデザインや音質は、ヒット商品のL-507や現在のL-509fなどにも引き継がれています。
  • 1971-80年

    LUXキットブランドロゴ
    アンプ自作派が増えつつあった当時、LUXは「LUXキット」社を設立し、およそ70品目の真空管アンプ、トランジスターアンプ、ターンテーブル、計測器などを発売。オーディオマニアのイニシアティブを取るブランドとなりました。
  • 1972年

    L&Gブランドロゴと製品イメージ
    オーディオを取り巻く空間、オーディオと暮らすライフスタイルへの新たな提案を行うべく、「L&G」ブランドを設立。オレンジ色と白色を基調とした華やかなデザインを取り入れたオーディオシステムは、時代を先取りする高感度なユーザーの支持を得ました。
  • 1975年

    上からパワーアンプM-6000
    コントロールアンプC-1000
    AM/FM チューナーT-110
    この年、LUXは50周年を迎え、海外への進出も積極的に行うようになりました。ハイエンド・マーケットを狙って開発を行ったM-6000ハイパワー・アンプは、300W×2chの出力と優れた音質で海外でも高い評価を得たモデルです。
  • 1977年

    ラボラトリー・リファレンス・シリーズ
    機能単位のコンポーネントスタイルを取る新しいオーディオシステム「ラボラトリー・リファレンス・シリーズ」を発売。アンプには、世界初のDCアンプ構成を採用。シンセサイザーチューナーや高性能イコライザーなどの最新のオーディオテクノロジーを結集しました。
  • 1980年

    バキュアム・ディスク・スタビライザー採用PD-300
    アナログレコードの盤面とターンテーブルの間を真空化して吸着させるバキュアム・チューブ・スタイビライザーを搭載したアナログターンテーブルを発売。アナログレコード盤のゆがみによって生じる音質への影響を回避する画期的な機構でした。
  • 1982年

    オープンリールカセット機構
    を装備したカセットデッキ
    (ワーキングサンプル)
    カセットテープからテープを引き出して再生する新しいメカニズムを開発。カセットテープでオープンリールテープに匹敵する音質を引き出す技術として注目を集めました。
  • 1987年

    フルエンシーDACを採用したDA-07(上)とCDトランスポートDP-07
    筑波大学の寅市教授による関数補完理論を応用したフルエンシーDACを開発。CDには記録されていない可聴帯域以外の帯域を関数補完により再生成する技術は、CDのオーディオソースとしての可能性を広げるものでした。この技術は、現在のデジタル・ユニバーサル・プレーヤーにも引き継がれています。
  • 1990年

    Philips CDM-3メカ搭載CDプレーヤーD-500X’s
    不安定な可動部を廃したトップローディング方式採用のCDプレーヤー。現在でも高い支持を受けるフィリップスCDM-3メカニズムや超優秀選別ICであるダブルクラウンチップを搭載するなど、技術の粋を結集した豪華な作りは、今でも多くの愛用者が演奏を楽しんでいます。
  • 1995年

    70周年記念の真空管プリメインアンプSQ-38s
    創業70周年を記念して発売されたシグネイチャーモデル。出力管EL34をプッシュプルで使用したオーソドックスなウィリアムソン回路を採用し、長年の真空管ノウハウをつぎ込んで音質を磨き上げました。
  • 1996年

    この後10年間フラグシップとして君臨したC-10、B-10
    シャンペンゴールドの筐体にシンメトリカルなエクステリアをまとった新デザイン採用のフラグシップシステム。C-10に採用された高精度な456本の固定抵抗を切り替える4連スーパーアルティメート・アッテネーターなど、新たな技術への挑戦も話題を呼びました。
  • 1999年

    世界初ODNF方式採用カー用パワーアンプCM-2100
    長年研究されてきた新しい帰還回路ODNF方式を、初めて採用したカーオーディオ用パワーアンプのファーストモデル。ホームオーディオと同じ音質的価値観をカー業界に持ち込んだ製品として驚きをもって迎えられ、その後各専門店/専門雑誌のリファレンス機として使い続けられました。
  • 2001年

    話題をさらったハイエンド向けユニバーサルプレーヤーDU-10
    ハイエンドオーディオの世界にユニバーサルプレーヤーという概念を初めて提案したエポックメイキングなDU-10は、SACDやDVDオーディオといった新たな音楽フォーマットを高音質に楽しむという未知の音楽スタイルに果敢に挑んだ製品として、多くのマニアを唸らせました。
  • 2003年

    LUXMAN初の本格的なマルチチャンネルCU-80、MU-80
    ホームシアターとしてのサラウンドだけでなく、SACDやDVDオーディオの無圧縮高音質マルチチャンネルを楽しみたいという音楽ファンの要望に応えた意欲機。独創的なチャンネル設定の数々も注目を浴びました。
  • 2004年

    独創的なデザインが注目された 真空管アンプCL-88、MQ-88
    1993年のCL-38/MA-88以来、11年ぶりに開発された真空管セパレートアンプ。従来の真空管アンプ然としたデザインを一度リセットし、デザイナーからの斬新な初期提案がほぼそのまま量産でも採用された稀有な例となりました。
  • 2006年

    80周年記念のフラグシップ超弩級アンプC-1000f、B-1000f
    10年ごとにリニューアルされるフラグシップ機として、かつてないほどの物量と投入コストの許されたスペシャル機。クオリティへの自信は、開発責任者が自宅へのフルセット自腹導入も決めたほど。
  • 2007年

    コンパクトな真空管システム NeoClassico
    真空管をデバイスとして選んだからこそ実現した、シンプルでコンパクトなオーディオシステム。機能と音質をA4サイズに凝縮したCD+アンプと箱鳴りを重視した2ウェイスピーカーの組み合わせは、クールな外観とは相反する高い温度感の音色で、オールドファンのみならず、新たなラックスマンファンを獲得しました。
  • 2010年

    PCオーディオを構築するUSB DAC DA-200
    ディスク再生機のD/Aコンバーター部に、パソコンに保存された音楽データを再生するためのUSB入力端子を追加装備したコンパクトなヘッドフォンアンプ。新しい世代を巻き込んで成長し続けるPCオーディオ市場の中で、手軽に楽しめるラックスマンとして大ヒットしました。
  • 2011年

    28年ぶりに復活したアナログプレーヤー PD-171
    CD登場直後の1983年に発売されたPD-350を最後にレコードプレーヤーの開発を止めていたラックスマンが、28年ぶりに発表したベルトドライブ式ターンテーブル。2年後にはリリース直後から望まれてたアームレスタイプをラインアップに追加するなど、再燃するアナログブームの中で存在感を示しました。
  • 2012年

    バランス駆動に対応したヘッドフォンアンプ P-700u
    2002年、時代に先駆けて発表された本格的なフルサイズモデルP-1から始まったヘッドフォンアンプの系譜に加えられたフラグシップ。それまで一般的ではなかった「ヘッドフォンのバランス駆動」という新たな価値観を提案し、数あるハイエンドヘッドフォンのバランス改造というムーブメントの一端を担いました。
  • 2015年

    日本製300Bを搭載した MQ-300
    話題のメイドインジャパン300B:高槻電機製TA-300Bを2基搭載したシングル構成8W+8Wの高級機。高能率のバックロードホーンや、JBLパラゴンなど、さまざまなスピーカーとの組み合わせ試聴会が全国の専門店で開催され、真空管ならではのハイスピードで高密度なサウンドが多くのマニアを喜ばせました。