C-7f'

コントロールアンプ

C-7f

C7のアンプ部ODNF化
発売:2002年月   希望小売価格(税抜):¥ 380,000 (発売当時)

システムに生命を吹き込む。生きた音楽へのこだわりが「f」に注がれた。音楽表現に積極的に関わるパワーアンプドライバーとしての使命を追求し、オーディオ信号のコントロール機能とパワーアンプに対する駆動能力を極限まで追求したコントロールアンプC-7f。
音楽信号から位相補正やNFBを切り離す新開発ODNF回路を搭載。音楽のわずかな息づかいも鮮明に伝える優れた再現能力が、DVDオーディオやSACDの圧倒的なパフォーマンスを最大限に引き出すとともに、現行のCDからもかつて体験したことのない豊かな音楽表現を導きだします。
C-7、C-7improvedを経て到達したファイネストモデルC-7f。音楽信号が上質であればあるほど、その再生クオリティが飛躍的に向上していくという底知れないポテンシャルを、まざまざと実感することでしょう。

音楽表現力を飛躍的に向上させるパワーアンプドライバー。

CDプレーヤーなどの機器とパワーアンプを直結すると音質はクリアになるものの、音楽が本来持っている躍動感の表現に物足りなさを実感します。生命感あふれる音楽表現を求める時、システムには信号のインピーダンスを整え、パワーアンプを駆動するレベルまで音響のエネルギーを高めるコントロールアンプの存在が不可欠。C-7fの存在意義も、まさにそこにあります。オーディオ信号のコントロール機能はもとより、音のフォルムを際立たせ、ハーモニーに厚みを加え、個々の音のキャラクターを明確にする。優れたパワーアンプドライバーとしての機能の追求が、システムの音楽再生に豊かな生命感をもたらします。

音楽が立ち上がる一瞬をとらえる新開発ODNF回路。

美しい響きの中に溶け合うバイオリンの香気とヴィオラの渋み、それぞれの音のニュアンスを鮮明に再現するには、音が立ち上がる一瞬をとらえる初期スルーレートの速さが求められます。また、より自然な音楽再生のためには、低域から高域まで全帯域の音色が統一されたスムーズなつながりも不可欠です。こうした高次元の音楽再現を求め、音楽信号と歪の関係を根本から見直して作り上げた次世代回路が、ODNF回路です。ラックスマンはまず、音楽信号の増幅回路部のために位相補正を必要としない超広帯域・ハイスルーレート、低歪回路を開発。従来の負帰還回路(NFB)では避けられなかった位相補正を排除しました。また、NFBの在り方そのものにも着目。これまでのNFB手法は音楽信号ごと歪みを抑え込んでしまうために、帯域の制限や音楽情報量の欠如を招いていました。そこで出力から歪み成分だけを増幅回路の最終段へフィードバックし、出力波形から歪み成分だけを除去。NFB手法を音楽信号から切り離すことで、瞬時に立ち上がる初期スルーレートの速さと超広帯域を獲得しています。さらに、NFB回路において低域に不自然なカラーレーションを与える要因となっていた超低域制御用のDCサーボアンプを排除。これにより全帯域の音色が統一された自然な音楽再生を実現しています。

音楽の生命感を解き放つハイ・イナーシャ電源。

壮絶なフルオーケストラの咆哮が、一転して静寂の彼方へ消えてゆく。その熱狂と余韻。一瞬一瞬の音の起伏に合わせてエネルギーを供給するハイ・イナーシャ電源が、音楽の生き生きとした躍動感を自然のままに解き放ちます。音楽信号に応じて電源供給の制御を行う通常の手法では、音楽のリアルタイムからつねに遅れた制御となり、音楽の躍動感を阻害する要因となっていました。ハイ・イナーシャ電源は優れた瞬時放電特性を持つ特殊電解コンデンサーを搭載。つねにゆとりある電源をプールできる環境を作り上げ、遅れ制御を極小化。アンプ回路にとって最も自然でダイナミックな電源供給を可能にしています。

あくなき音質追求が生んだノイズ遮断構造と独立電源。

不要振動とノイズに対する徹底対策を施したコンストラクション。振動吸収モードに優れたFRPシャーシベースを土台とし、肉厚のシャーシにパーツを強固に固定して、振動ノイズを寄せ付けない重量級の筐体構造を実現しています。また、電源トランス、ケミカルコンデンサー、アンプ基板が直接干渉し合わないレイアウトとし、さらにそれぞれのブロックをシールド板で遮断、内部フィルターを強化することでフラックスマンやノイズの干渉を断ち切りました。こうしたピュアな音質へのこだわりは、電源部の構造にも及びます。電源部を隔壁構造で分離し、本体シャーシとセミフローティング加工で結合した独立電源ルーム方式を採用。電磁的にも機構的にもアイソレートすることで同一の筐体内で漏洩フラックスを厳密に遮断しています。

情報密度を高めたラックスマン専用カスタムメイドパーツ群。

ソースに含まれた音楽情報を余さず引き出すために、従来からラックスマンは微小レベルの再現性を高めるカスタムパーツにこだわり続けてきました。そして永年にわたる高音質パーツ開発で培ってきたデータと実績が、ラックスマン専用カスタムメイドパーツに結実しています。抵抗器には、音響的に優れたカーボン皮膜抵抗をベースに、素体磁器であるアルミナの選定からエッチング、炭化、端子材質、端子形状、圧入方法など多岐にわたって検討。情報伝達量を音楽表現力を飛躍的に向上させるパワーアンプドライバー。

メインボリュームに「gain-1」ポジションを設定。

バランス回路に対応した高品位4連ボリュームに新たに「gain-1」ポジションを設けました。ホームシアター用マルチチャンネルオーディオプロセッサーなどで設定された各チャンネルのオーディオレベルのバランスを崩さずに、豊かな音楽エネルギー供給能力を充分に活かすことができます。

オーディオを幅広く楽しむ多彩な入出力インターフェイス。

入力はコアキシャル5系統とバランス2系統。出力はコアキシャル2系統とバランス2系統を装備。バイアンプ駆動にもバランス/アンバランス両方での接続が可能です。録音機器用の入出力端子も2系統を備え、さまざまな機器との接続に対応。オーディオの幅広い楽しみに応えます。

音楽を奏でる調度品としての高品位な造形と仕上げ。

過剰な演出を排したシンメトリカルなデザイン。スッと裁ち落としたようなフロントパネル。そして調度品としての品位さえ漂わせる精密なヘアライン加工が、内部メカの完成度の高さを連想させます。オーディオアンプは音楽との一体感を楽しむメカニカルオブジェでありたい。そんなラックスマン独自のコンセプトが、C-7fの卓越したデザイン&フィニッシュに貫かれています。また、高級感あふれる光沢木製キャビネット*も別売でご用意しております。開発。従来の負帰還回路(NFB)では避けられなかった位相補正を排除しました。また、NFBの在り方そのものにも着目。これまでのNFB手法は音楽信号ごと歪を抑え込んでしまうために、帯域の制限や音楽情報量の欠如を招いていました。そこで出力から歪成分だけを増幅回路の最終段へフィードバックし、出力波形から歪成分だけを除去。NFB手法を音楽信号から切り離すことで、瞬時に立ち上がる初期スルーレートの速さと超広帯域を獲得しています。さらに、NFB回路において低域に不自然なカラーレーションを与える要因となっていた超低域制御用のDCサーボアンプを排除。これにより全帯域の音色が統一された自然な音楽再生を実現しています。

スペック

入力感度/入力インピーダンスCD:250mV/50kΩ
チュ-ナー:250mV/50kΩ
Line1:250mV/50kΩ
Line2:250mV/50kΩ
Line3:250mV/50kΩ
バランスLine1:250mV/100kΩ
バランスLine2:250mV/100kΩ
出力/出力インピーダンスコアキシャル:1V/300Ω最大7.5V(定格)
バランス:1V/600Ω最大7.5V(定格)
全高調波歪率0.005%以下(定格)
周波数特性20Hz~20kHz(+0、-0.1dB)
10Hz~100kHz(+0、-2.2dB)
S/N比119dB以上(1kHz,IHF-A)
トーン・コントロールTREBLE
タ-ン・オ-バ-3kHz 最大±8dB10kHz±6dB
BASS
タ-ン・オ-バ-300Hz 最大±8dB100kHz±6dB
トーン・コントロールTREBLE
タ-ン・オ-バ-3kHz 最大±8dB10kHz±6dB
BASS
タ-ン・オ-バ-300Hz 最大±8dB100kHz±6dB
付属装置テ-プ・ダビング2系統(1→2、2→1)
RECOFF
ストレ-ト・スイッチ
アウトプットセレクタ-
出力位相切替スイッチ
ステレオ/モノ切換スイッチ
リモ-ト端子
消費電力23W(電気用品取締法による規定)
電源電圧AC100V(50/60Hz)
最大外形寸法467(W)×187(H)×435(D)mm
重量21.0kg
※規格および外観は予告なく変更することがあります。