C-8f'

コントロールアンプ

C-8f

C7fグレードアップ、C9のボリューム

コントロールアンプの存在意義とは何か。ラックスマンはみずからに課した使命を極限まで突き詰め、その成果をC-8fに託しました。
入力セレクトや音量コントロールなどの基本機能の練り上げはもとより、パワーアンプに送り込む信号に充分なエネルギーを与え、音楽表現に積極的に関わるパワーアンプドライバーとしての役割。至純の音楽感銘を志向して貫かれたラックスマンの音質追求姿勢を受け継ぐとともに、革新のODNF回路を加えて、表現領域の中枢へと踏み込んだC-8f。
ファイネストを意味するfを冠した型番は、コントロールアンプがたどり着いた究極の地平を物語ります。

音楽信号に生命を吹き込むパワーアンプドライバーとして。

音量コントロールはオーディオアンプの音質にきわめて重大な影響を与えます。ラックスマンはここに着目し、摺動式ボリュームをテーマにあらゆる観点から音量コントロールの問題点を追究。音楽再現の根幹に関わるアナログ技術を極限的なレベルで応用し、限りない純度をもたらすアルティメイトボリュームを開発しました。かつてC-9IIに搭載され高い評価を得たこの究極のアナログボリュームコントロールをC-8fに搭載。完全バランス回路構成に対応する4連式の真鍮削り出しパーツによるアルティメイトボリュームは、最大減衰量-120dB、連動誤差±3dB以下(0~-100dB)の驚異的な高精度・低歪率を達成し、小音量時でも音のバックグラウンドのニュアンスを損ないません。

音に生命を吹き込むパワーアンプドライバーとして。

システムの再生音から豊かな生命感を耳にする時、優れたコントロールアンプの存在を実感するでしょう。オーディオ信号の純度を守るためにCDプレーヤーなどの機器とパワーアンプを直結する方法があります。確かに音質はクリアになるものの、音楽が本来持っている躍動感の表現に物足りなさを実感します。生命感あふれる音楽表現を求める時、システムには信号のインピーダンスを整え、パワーアンプを駆動するレベルまで音響のエネルギーを高めるコントロールアンプの存在が不可欠。C-8fはパワーアンプM-8fと同様の回路構成によるフラットアンプを搭載。オーディオ信号のコントロール機能はもとより、音のフォルムを際立たせ、ハーモニーに厚みを加え、個々の音のキャラクターを明確にするパワーアンプドライバーとしての機能が、音のひとつひとつに生命を吹き込みます。

音楽が立ち上がる一瞬を捕らえる新開発ODNF回路。

フルオーケストラの壮大な音響の中から、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、それぞれの音の存在感を描き分けてこそ、豊かな音楽的感興は生まれます。個々の音のニュアンスを鮮明に再現するには、音が立ち上がる一瞬をとらえる初期スルーレイトの速さが求められます。また、より自然な音楽再生のためには、低域から高域まで全帯域の音色が統一されたスムーズなつながりも不可欠。こうした高次元の音楽再現を求め、音楽信号と歪の関係を根本から見直して作り上げたのがODNF回路です。ラックスマンはまず、音楽信号の増幅回路部のために位相補正を必要としない超広帯域・ハイスルーレート、低歪回路を開発。従来の負帰還回路(NFB)では避けられなかった位相補正を排除しました。また、NFBの在り方そのものにも着目。これまでのNFB手法は音楽信号ごと歪を抑え込んでしまうために、帯域の制限や音楽情報量の欠如を招いていました。そこで出力から歪成分だけを増幅回路の最終段へフィードバックし、出力波形から歪成分だけを除去。NFB手法を音楽信号から切り離すことで、瞬時に立ち上がる初期スルーレイトの速さと超広帯域を獲得しています。さらに、NFB回路において低域に不自然なカラーレーションを与える要因となっていた超低域制御用のDCサーボアンプを排除。これにより全帯域の音色が統一された自然な音楽再生を実現しています。

高度なノウハウで完全バランスアンプの真価を発揮。

C-8fは完全バランスアンプを採用しています。ハイグレードなパーツと増幅基準点を明確にするS.T.A.R回路の電源供給方式により、バランスアンプの真価を発揮。回路内で発生した不要なノイズ成分は、出力時に効率よくキャンセルされます。

千変万化する音のドラマに追随するハイ・イナーシャ電源。

魂の絶叫から、漆黒の静寂へ。瞬時に移り変わるマーラーの管弦楽は、千変万化する音のドラマそのものです。その一瞬一瞬の音の起伏に合わせてエネルギーを供給するハイ・イナーシャ電源が、音楽の生き生きとした躍動感を自然のままに解放します。音楽信号に応じて電源供給の制御を行う通常の手法では、音楽のリアルタイムからつねに遅れた制御となり、音楽の躍動感を阻害する要因となっていました。ハイ・イナーシャ電源は優れた瞬時放電特性を持つ特殊電解コンデンサーを搭載。つねにゆとりある電源をプールできる環境を作り上げ、遅れ制御を極小化。アンプ回路にとって最も自然でダイナミックな電源供給を可能にしています。

純粋無垢の音を守り抜く、徹底したノイズ対策。

極不要振動とノイズ対策をきわめた高剛性・ボックス遮断構造。振動吸収モードに優れた5点接地のFRPシャーシベースを土台とし、肉厚のシャーシにパーツを強固に固定して、振動ノイズを寄せ付けない重量級の筐体構造を実現しています。また、電源トランス、ケミカルコンデンサー、アンプブロックが直接干渉し合わないレイアウトとし、さらにそれぞれのブロックをシールド板で遮断、内部フィルターを強化することでフラックスやノイズの干渉を断ち切りました。こうしたピュアな音質へのこだわりは、電源部の構造にも及びます。電源部を隔壁構造で分離し、本体シャーシとセミフローティング加工で結合した独立電源ルーム方式を採用。電磁的にも機構的にもアイソレートすることで同一の筐体内で漏洩フラックスをシャットアウトしています。

音の必然、ラックスマン専用カスタムメイドパーツ群。

音楽には誰もがまだ耳にしていない音の生命がひそんでいる。そんな確信のもと、ソースに込められた音楽情報を余さず引き出すために、従来からラックスマンは微小レベルの再現性を高めるカスタムパーツにこだわり続けてきました。そして永年にわたる高音質パーツ開発で培ってきたデータと実績が、ラックスマン専用カスタムメイドパーツに結実しています。抵抗器には、音響的に優れたカーボン皮膜抵抗をベースに、素体磁器であるアルミナの選定からエッチング、炭化、端子材質、端子形状、圧入方法など多岐にわたって検討。情報伝達量を飛躍的に向上させ、より表情豊かな音楽再現を可能にした専用抵抗器を採用。また、電源トランスをはじめ、電解コンデンサー、銅スチロールコンデンサー、銅製バスバー、高純度ケーブルなど、高度な技術と感性でこだわりぬいたカスタムパーツを採用。ラックスマンの独壇場とも言えるこのカスタムメイドパーツ群には、ラックスマンのオーディオ感性のすべてが活きています。

マルチチャンネル機器用に「gain-1」ポジションを設定。

メインボリュームにはホームシアタープロセッサーなどのマルチチャンネル・オーディオ機器との組み合わせを考慮し、新たに「gain-1」ポジションを設けました。プロセッサーなどで設定された各チャンネルのオーディオレベルのバランスを崩さずに、豊かな音楽エネルギー供給能力を充分に活かすことができます。

オーディオを幅広く楽しむ多彩な入出力端子。

入力はコアキシャル5系統とバランス2系統。出力はコアキシャル2系統とバランス2系統を装備。バイアンプ駆動にもバランス/アンバランス両方での接続が可能です。録音機器用の入出力端子も2系統を備え、さまざまな機器との接続に対応。オーディオの幅広い楽しみに応えます。

音楽に寄りそう高品位なデザイン&フィニッシュ。

豊かな音楽空間に、インティメイトに寄りそうフォルム。オーディオアンプにはそんな端正な美しさを求めたい。C-8fは過剰な演出を排したシンメトリカルなデザイン。スッと裁ち落としたようなフロントパネル。そして調度品としての品位さえ漂わせる精密なヘアライン加工が、内部メカの完成度の高さを連想させます。

■電源スイッチ
■再低域用トーン・コントロール
■インバーテッド・フェーズ・
 スイッチ(出力位相切替)
■アウトプット・セレクター
■高域用トーン・コントロール
■リバース・モードスイッチ(出力切替)
■モニター・セレクター
■バランス・コントロール
■インプット・セレクター
■レコーディング・アウト・スイッチ
■ストレート・スイッチ
■ボリューム・コントロール

スペック

入力感度/
入力インピーダンス
CD/DVD-A:250mV/50kΩ
CD/SACD:250mV/50kΩ
Line1:250mV/50kΩ
Line2:250mV/50kΩ
Line3:250mV/50kΩ
バランスLine1:250mV/100kΩ
バランスLine2:250mV/100kΩ

*ラックスマンのバランス入力は、ノーマル時3番ピンが+、2番ピンが-、1番ピンがGNDとなっています。
出力/
出力インピーダンス
コアキシャル 定格 1V/300Ω最大7.5V(定格)
バランス 定格 1V/600Ω最大7.5V(定格)
全高調波歪率0.005%以下(定格)
周波数特性20Hz~20kHz(+0、-0.1dB)
10Hz~100kHz(+0、-2.2dB)
S/N比119dB以上(1HF-A)
トーン・コントロールTREBLE:タ-ン・オ-バ-3kHz 最大±8dB(10kHz±8dB)
BASS:タ-ン・オ-バ-300Hz 最大±8dB(100kHz±6dB)
トーン・コントロールTREBLE:タ-ン・オ-バ-3kHz 最大±8dB(10kHz±8dB)
BASS:タ-ン・オ-バ-300Hz 最大±8dB(100kHz±6dB)
付属装置テ-プ・ダビング2系統(1→2、2→1)
RECOFF
ストレ-ト・スイッチ
アウトプットセレクター
出力位相切替スイッチ
ステレオ/モノ切替スイッチ
リモート端子
ライン・フェイズ・センサー
消費電力23W(電気用品取締法による規定)
電源電圧AC100V(50/60Hz)
最大外形寸法467(W)×187(H)×475(D)mm
重量22.5kg
※規格および外観は予告なく変更することがあります。