DA-07Xは、PCMとDSDフォーマットの最高スペックに対応しながら、豊富な情報量を活かした表現力あふれる音楽性を実現するため、SACD/CDプレーヤーのハイパフォーマンスモデルD-07X譲りの最高峰のデジタル回路と、長年に渡るラックスマンのアンプ開発の技術とノウハウを結集したアナログ回路を搭載しています。デジタル回路の心臓部であるDACブロックには、ROHM社製「MUS-IC」シリーズのトップエンドDACチップBD34301EKVをデュアルモノ構成で採用。USB入力時は最大PCM 768kHz/32bit、DSD 22.5MHz、S/PDIF入力時は最大PCM 192kHz/24bit、DSD（DoP）2.8MHzの入力に対応しました。すべての入力で高音質音源フォーマットMQAのフルデコード再生に対応。内蔵のデジタルフィルターを活かせるバイパス機能も新たに追加しました。基準となる2系統のクロックは、高精度・低ジッターの超低位相雑音クロックモジュールにより、発振周波数付近のノイズを限界まで低減しました。そしてさらなる低ジッターを実現するため、USB入力時には専用DSPによるアシンクロナス通信、S/PDIF入力時には内蔵DAIRによる高精度クロックを選択。入力ごとに最適化された低ジッター化機能を採用することで、高品位なデジタル信号伝送を追求しました。また、お好みの音質を選択可能な機能としてPCM（MQAバイパス）時には2モードのデジタルフィルターを、DSD時には2モードのアナログフィルターを内蔵しています。コンポーネントの最終的なグレードを決定づけるアナログ出力回路には、ラックスマンのハイエンドデジタルプレーヤー同様に、モノラルモードで動作させたDACチップBD34301EKVの差動出力を受けるI/V変換と、完全バランスかつディスクリート部品で構成した高音質バッファー回路により、音楽信号を低インピーダンス化。次段コンポーネントとなるプリメインアンプやコントロールアンプを強力にドライブします。さらに、スムーズで滑らかな信号伝送を実現するラウンドパターンPCBや、OFCワイヤーの内部配線、デジタルノイズを遮断するシールドシャーシ構造、そして新採用の消音タイプリレーなど、細部に渡って徹底的にこだわり抜いた設計思想を貫きました。

DA-07Xのフロントパネルには、入力切替のポジションやサンプリング周波数、ビッド深度など、信号と機器のさまざまな情報を表示するための、リスニングポジションからも見やすい4段階ディマー（自動消灯機能あり）付き高精細大型有機ELディスプレイを新採用しました。最下段にはフィルターやMQAのステータスなども分かりやすく表示します。

ネットワークトランスポートNT-07やヘッドフォンアンプP-750uII等とマッチする薄型サイズの筐体は、2枚の鋼板による極厚のボトムシャーシ（2mm+1.6mm厚）により、高剛性と低重心、グラウンド面積を増大するリジッドな筐体構造を実現。脚部には、デリケートな音楽信号を不要な振動から守るグラデーション鋳鉄製インシュレーターレッグを採用しました。

ラックスマンは、多彩な音源フォーマットに対応した、オリジナル高音質音楽再生ソフト「LUXMAN Audio Player」をWindows/Mac用に開発。また、USB接続時に伝送負荷を平準化することで高音質を実現した、BulkPet転送対応の専用ドライバーソフトウェアも用意。どちらもラックスマン公式サイトから無償でダウンロードしてインストールが可能です。