L-507uXII'

プリメインアンプ

L-507uXII

3パラレル化した出力段によりドライブ力を大幅向上したAB級のベストセラーがXシリーズに刷新
発売:2017年06月   希望小売価格(税抜):¥ 480,000 (発売当時)

磨き抜かれた感性と精度、洗練を極めたマークⅡモデル—。
一つ一つの改良を積み重ね、連綿と受け継がれたものと紡ぎ合い、新たな価値観が創造される—。プリメインアンプL-507uXⅡは、先行リファインを施した、純A級プリメインアンプの開発で得られたノウハウと最新のテクノロジーを融合し、マークⅡへと進化しました。新LECUA1000、ディスクリート構成のバッファー回路、そして独自の増幅帰還回路ODNF4.0を搭載し、セパレートアンプに比肩する空間表現力と圧倒的なパワー、クリアネスを実現しました。テクノロジーは進化しても、フィロソフィーは変わらない—。ラックスマンの世界観を色濃く反映し、プリメインアンプとして格段の飛躍を遂げたL-507uXⅡが、オーディオ再生の真の魅力を鮮やかに描き出します。

電子制御アッテネーター新LECUA1000

微小レベルの音楽信号を扱うプリアンプ・セクションにおいて最も重要といえる音量調節部。L-507uXⅡは、コントロールアンプのトップエンドモデルC-900u同様、アンプ回路一体型・電子制御アッテネーター新LECUA1000を搭載しました。音質劣化を最小限に抑えながら、88ステップのスムーズできめ細やかな音量調節を実現しています。新LECUA1000は基板を立体配置する3Dレイアウトを採用。アッテネーター回路と増幅回路をダイレクトに接続することで、信号伝送経路の最短化と高効率化を図っています。さらにこの方式は外来振動の影響や音量位置による音質の変化が極めて少なく、経時変化や耐久性にも非常に優れています。
※ LECUAはLuxman Electric Controlled Ultimate Attenuatorの略称です。

革新の増幅帰還回路、ODNF Ver.4.0

増幅回路の出力信号から歪成分のみをフィードバックさせることで、初期スルーレートの速さと低歪、超広帯域が特長のラックスマン独自の増幅帰還回路ODNF。L-507uXⅡが採用する最新のODNFVer.4.0は、アンプ回路の初段をパラレル化、2段目をダーリントン接続、さらに誤差検出回路の初段を3パラレル化することで歪の検出精度を飛躍的に高め、低インピーダンス化と高S/N比を実現しました。出力段は3パラレル・プッシュプル構成を採用し、110W+110W(8Ω)、220W+220W(4Ω)と完全な出力リニアリティを達成しました。セパレートアンプに匹敵するハイパワーで、あらゆる特性のスピーカーを力強くドライブし、高品位な音楽再生へと昇華します。
※ODNFはOnly Distortion Negative Feedbackの略称です。

高慣性を誇る大容量電源

瞬時の電流供給と安定感が要求される電源部には、大容量EIコア型電源トランスに、カスタム仕様の10,000μF×4本のブロックコンデンサーを組み合わせたハイイナーシャ(高慣性)電源を搭載。音楽のダイナミズムを余すところなく伝えます。

様々な高音質カスタムパーツ

内部配線には、各芯スパイラルラップ・シールドと芯線の非メッキ処理で自然な信号伝送を実現した、OFCワイヤーを採用。Yラグやバナナ端子とも確実な接続を可能とするスピーカー端子など、高音質カスタムパーツを惜しみなく投入しています。

新搭載ディスクリートバッファー回路

L-507uXⅡは、プリアンプ回路の出力段にトップエンドモデルC-900uと同等のディスクリートバッファー回路を搭載。繊細な音楽信号の純度を保ちながら、次段に接続されるパワーアンプ部を強力にドライブする能力を大幅に高めました。

操作性に優れた豊富なファンクション

L-507uXⅡは、MM/MC対応の高品質なフォノアンプを内蔵。バス/トレブル・トーンコントロールや、LECUAによるLRバランス調節、プリ/パワー分離機能、ラウドネス機能、ヘッドフォン出力などプリメインアンプとして備えるべき高機能を網羅しています。

ローインピーダンス伝送

大規模な電源・出力回路による高い駆動力を損失なく伝えるため、低抵抗値の大容量スピーカーリレーをパラレル接続。さらにスピーカー端子へのダイレクト配線により、ダンピングファクターは205から260へ向上。ダイナミックな音楽表現を可能とします。

新採用グラデーション鋳鉄レッグ

脚部には900シリーズに採用され定評ある、共振を排除するグラデーション鋳鉄製レッグを新採用。振動に対する備えを万全としました。アース管理を徹底した強固なループレスシャーシと相まって外装においても音質への揺るぎない対策を施しています。

独自の理論による音質最優先設計

スムーズで滑らかな信号伝送を実現するラウンド配線パターンや、信号の流れが最も合理的かつ短い経路となるビーライン・コンストラクション。各部においてラックスマン独自の理論とノウハウに基づいた音質を最優先した設計となっています。

リファレンス電源ケーブルとリモコン

L-507uXⅡは、金メッキと非磁性処理を施したケーブル着脱式ACインレットを採用。標準付属品として、上位機種と同一のアルミ製・高級リモコンとノンツイスト構造のラックスマンのリファレンス電源ケーブルJPA-10000を装備しました。

スペック

定格出力110W+110W(8Ω)、220W+220W(4Ω)
入力感度 / 入力インピーダンスPHONO(MM):2.5mV / 47kΩ、PHONO(MC):0.3mV / 100Ω、LINE:180mV / 47kΩ、BAL.LINE:180mV / 55kΩ、MAIN-IN:1.05V / 47kΩ
出力電圧REC OUT:180mV、PRE OUT:1V
周波数特性PHONO: 20Hz〜20kHz(±0.5dB)、LINE:20Hz〜100kHz(+0、-3.0dB)
全高調波歪率0.007%以下(8Ω、1kHz)、0.08%以下(8Ω、20Hz〜20kHz)
S/N比(IHF‐A)PHONO(MM):91dB以上、PHONO(MC):75dB以上、LINE:105dB以上
音量調節新LECUA1000
増幅回路ODNF4.0
出力構成バイポーラ・3パラレルプッシュプル
出力構成バイポーラ・3パラレルプッシュプル
電源トランスEI型560VA
ダンピングファクター260
トーンコントロール最大変化量BASS:±8dB at 100Hz、TREBLE:±8dB at 10kHz
電源電圧AC100V(50 / 60Hz)
消費電力300W(電気用品安全法の規定による)、86W(無信号時)、0.4W(スタンバイ時)
外形寸法440(幅)×178(高さ)×454(奥行き)mm、奥行きは前面ノブ20mm、背面端子27mmを含む
重量25.0kg(本体)、29.0kg(標準梱包)
付属品リモコン(RA-17A)、電源ケーブル(JPA-10000i:極性マーク付)
※規格および外観は予告なく変更することがあります。
※フェーズインバーター・スイッチをBの位置にスライドすることで、バランス入力端子の2番をHOT、3番をCOLDに切り替えられます。
※音量ミュート、ディマー、モノラル、サブソニック、ラウドネスは付属のリモコンで切り替えられます。
※本製品に付属する電源ケーブルは、JPA-10000から、JPA-10000iに変更されました。(2020年度の生産分より順次)

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