L-509Z'

プリメインアンプ

L-509Z

“ワンボディセパレート”思想の究極形を目指して開発されたプリメインアンプの新フラグシップ

“ワンボディセパレート”思想の究極形。
プリメインアンプのZ世代は新たな頂へー
新世代ZシリーズのフラグシップL-509Zは、プリメインアンプの概念を超えた存在へと進化しました。プリアンプとパワーアンプの両回路には、新時代の増幅帰還エンジン“LIFES”を初めて同時採用。音量調節部には、音質劣化を抑え、精密な操作感を実現した新機構“LECUA-EX”を搭載。一体型アンプの究極形を目指す“ワンボディセパレート”思想は、かつてない高みへ到達しました。音楽への熱い想いを技術に込め、オーディオの理想を追求するープリメインアンプの新たな頂、L-509Z誕生。

音楽に生命を吹き込む増幅帰還エンジン LIFES Version 1.0

増幅回路で発生した歪成分だけを主アンプにフィードバックすることで、優れた静特性を実現し無帰還方式のように自然な音質の得られるラックスマン独自の増幅回路“ODNF”。2021年に発売したフラグシップ・ステレオパワーアンプM-10Xの開発時に、その技術的思想はそのまま、長年に渡る改良で大規模化した回路構成をゼロベースで再構築し、次世代コンポーネントを担う高音質・増幅帰還エンジン“LIFES(ライフス)”を完成させました。L-509Zでは、フルディスクリートで構成したプリ部とパワー部のそれぞれに、“LIFES Version 1.0”を同時搭載。ひとつの筐体にセパレートアンプのクオリティを内在させた“ワンボディセパレート”のコンセンプトにふさわしいプリメインアンプとして、かつてない規模の増幅回路を搭載した高次元の音楽性を獲得しました。ファイナル段にはバイポーラトランジスタによる3段ダーリントン4パラレル・プッシュプル構成を採用。8Ωスピーカー接続時の120W+120Wから、4Ω時の240W+240Wまで、単体のパワーアンプに匹敵する大出力と完全なパワーリニアリティ性能を達成し、エネルギー感あふれる壮大なサウンドを実現しました。
※LIFESはLuxman Integrated Feedback Engine Systemの略称です。
※ODNFはOnly Distortion Negative Feedbackの略称です。

精緻な回転機構を組み込んだ電子制御アッテネーター LECUA-EX

オーディオアンプにとって必要不可欠な音量調節の機能。固定ゲインのパワーアンプに試聴に適したレベルの音楽信号を送り出すため、入力ソースの品質を保ったままスムーズに電圧を減衰させる仕組みが必要になります。ラックスマンが独自に開発したLECUA(レキュア)は、基板上に整然と並べられたチャンネルごと独立の高音質固定抵抗を、ボリュームの位置によって切り替える電子制御のアッテネーター方式。2006年に発売した創業80周年記念のコントロールアンプC-1000f以降、増幅回路をも一体化した“LECUA1000”として、外来振動の影響や音量位置による音質の変化が極めて少なく、経年劣化も発生しにくいボリューム装置として、数多くの製品に搭載し熟成を重ねてきました。L-509Zでは、高精度のロータリーエンコーダーと新開発の重量回転機構を組み合わせ、より一層の信頼性と自然で上質な操作感を実現した“LECUA-EX”を完成。0~87dBまで88段階の細やかなステップ数と、ボリュームノブを回転させる速度やリモコンの長押しで、適度に音量の増減を加速させる設定により、快適で音質劣化を徹底的に抑えた音量調節を可能にしました。
※ LECUA-EXはLuxman Electric Controlled Ultimate Attenuator - Excellent eXperienceの略称です。

大容量ハイイナーシャ電源環境

瞬時の電流供給と高い電圧安定性が求められる電源部。L-509Zでは⾼レギュレーションを誇る600VAのEI型カスタムトランスと、新開発の⼤容量ブロックコンデンサー(10,000μF×8本)による、ラックスマン伝統のハイイナーシャ(⾼慣性)電源回路を搭載しました。

高音質フォノアンプ回路

MM/MCに対応する高音質なフォノイコライザーアンプ回路には、より幅広いカートリッジに対応するべく、新たにMCポジションのハイ/ロー2段階ゲイン切替を採用しました。本体にミュートボタンも新設し、操作面と音質の両面でハイグレードなレコード再生をサポートします。

3バンド・トーンコントロール

トーンコントロールには、BASS/TREBLEに加え、ボーカルやリード楽器帯域の調節に適したMIDDLEポジションを新設。楽曲に合わせた音色の積極的なコントロールを可能としました。LRバランス、ラインストレート、ラウドネスなど利便性を高めるファンクションも万全です。

こだわりのオリジナル技術

主要なオーディオ基板には、音質に悪影響を与えるレジスト被覆を廃したピールコート基板を採用。回路を最適最短のルートで構成するビーライン・コンストラクションやスムーズな信号伝送を実現するラウンドパターン配線など、細部に渡って独自のこだわりを貫いています。

ローインピーダンス伝送

強大な電源と出力回路による駆動力を伝送するため、低抵抗値の大型スピーカーリレーをパラレル接続。配線には3.5㎟極太ワイヤーをスピーカー端子へダイレクトに接続することで、ローインピーダンス伝送を徹底し、ダンピングファクターは330(電流注入法)を達成しました。

精緻なヘアライントップパネル

トップパネルは極厚アルミ材を使用した精緻なヘアライン仕上げ。ひとつひとつていねいに加工した大型のベンチレーション孔により高い放熱性を確保しています。ボトムには不要な外来振動から本体を守るグラデーション鋳鉄製の大型インシュレーターを装着しました。

大型針式メーターと7セグLED

半導体プリメインアンプシリーズのデザインシンボルでもある大型針式メーターには、⽩⾊LED照明付きの高応答特性大型ユニットを採用。中⼼には、アッテネート量表示用の7セグメントLEDを新設し、リスニングポジションにいながら現在の音量確認が可能です。

グラウンド分離接続のHP出力

ヘッドフォン出力は、φ6.3mmの標準端⼦に加え、新たにグラウンドを左右独立(グラウンド分離接続)させたφ4.4mm端⼦を増設。バランスケーブルを装着したヘッドフォンを用いることで、LRセパレーションや定位感が向上し、立体的なサウンドをお楽しみいただけます。

豊富な高品質 入出力端子

銅と同等の導電率と真鍮の硬度を併せ持つ、カッパーアロイ製RCA端子をLINE-1と2に採用。システムを拡張するセパレート入出力はプリ出力を2系統用意しました。スピーカー出力は独立オン/オフ可能な大型端子を2系統装備し、バイワイヤリング接続にも対応しました。

アルミ製リモコンと電源ケーブル

主要なラックスマン製SACD/CDプレーヤーの操作も可能な重量感のあるアルミ製⾼級リモコンと、独自のノンツイスト構造による3.5㎟高純度無酸素銅線と、金メッキプラグを採用したトップエンドモデル専用のリファレンス電源ケーブルJPA-15000を付属しました。

スペック

定格出力120W+120W(8Ω)、240W+240W(4Ω)
入力感度 / 入力インピーダンスPHONO(MM): 2.5mV / 47kΩ
PHONO(MC-H): 0.3mV / 100Ω
PHONO(MC-L): 0.1mV / 40Ω
LINE: 180mV / 47kΩ
BAL.LINE: 180mV / 55kΩ
MAIN-IN: 1.1V / 47kΩ
出力電圧PRE OUT: 1V
周波数特性PHONO: 20Hz〜20kHz(±0.5dB以内)
LINE: 20Hz〜150kHz(-3.0dB以内)
全高調波歪率0.006%以下(8Ω、1kHz)
0.06%以下(8Ω、20Hz〜20kHz)
S/N比(IHF‐A)PHONO(MM): 87dB以上
PHONO(MC-H): 70dB以上
PHONO(MC-L): 62dB以上
LINE:106dB以上
音量調節LECUA-EX
増幅回路LIFES 1.0
出力構成バイポーラ・4パラレルプッシュプル
電源トランスEI型600VA
ダンピングファクター330(EIAJ電流注入法による)
トーンコントロール最大変化量BASS:±8dB at 100Hz
MIDDLE:±8dB at 760Hz
TREBLE:±8dB at 10kHz
電源電圧AC100V(50 / 60Hz)
消費電力370W(電気用品安全法の規定による)
130W(無信号時)、0.4W(スタンバイ時)
外形寸法440(幅)×193(高さ)×463(奥行き)mm
奥行きは前面ノブ20mm、背面端子37mmを含む
質量29.4kg(本体)、37.1kg(標準梱包)
付属品リモコン(RA-17A)
電源ケーブル(JPA-15000 : 極性マーク付)
スピーカ端子
対応Yラグ端子寸法
a部分幅 : 16mm以下
b部分幅 : 7mm以上
Yラグ端子の形状によっては
装着できない場合があります。
※規格および外観は予告なく変更することがあります。

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