L-590AXII'

プリメインアンプ

L-590AXII

電源とプリアンプ回路を大幅にグレードアップし完成度を高めた純A級プリメインアンプのマークIIモデル
発売:2015年7月   希望小売価格(税抜):¥ 580,000

電源とプリアンプ回路を大幅にグレードアップし完成度を高めたマーク2モデル
1961年に日本初のプリメインアンプSQ5Aを発売以来、数多くのプリメインアンプを世に送り出してきたラックスマン。一体型の筐体にパフォーマンスとファンクション、そしてデザインを高度にバランスさせるという命題に挑み続けてきた50余年が、ついにL-590AXIIという完成形へと結実しました。純A級プリメインアンプL-590AXIIは、独自の増幅帰還回路ODNF4.0や、LR独立ブロックコンデンサー、ディスクリート構成のバッファー回路、新LECUA1000の搭載など、セパレートアンプに比肩する上位グレードのテクノロジーを採用することで、かつてない空間表現力と純A級ならではの密度感を両立させ、浸透力に満ちた音色を実現しました。受け継がれてきたノウハウと最新技術の融合が辿り着いた一体型アンプの到達点。創業90周年に相応しいプリメインアンプのフラグシップモデルL-590AXIIの登場です。

電子制御アッテネーター新LECUA1000

プリアンプ回路の要ともいうべき音量調節部には、コントロールアンプのトップエンドモデルC-900u同様、スムーズで音質劣化の少ない音量調節を実現する88ステップのアンプ回路一体型・電子制御アッテネーター新LECUA1000をプリメインアンプとして初めて搭載しました。新LECUA1000は基板を立体配置する3Dレイアウトを採用し、アッテネーター回路と増幅回路をダイレクトに接続することで、経路の最短化と高効率化を図っています。さらにこの方式は外来振動の影響や音量位置による音質の変化が極めて少なく、耐久性にも非常に優れています。

※ LECUAはLuxman Electric Controlled Ultimate Attenuatorの略称です。

革新の増幅帰還回路ODNF Ver.4.0

出力信号の歪み成分のみをフィードバックさせることで、初期スルーレートの速さと超広帯域が特長のラックスマン独自の増幅帰還回路ODNF。L-590AXIIではパワーアンプM-700uから引き継いだ、高域の歪特性とS/Nを大幅に改善した最新のODNF Ver4.0と3段ダーリントン3パラレルプッシュプル構成のパワーアンプ回路を搭載。純A級動作方式による定格30W+30W (8Ω) の出力は、様々なスピーカーのイ ンピーダンス特性に余裕を持って対応し、艶と密度感溢れる音楽表現と、セパレートアンプに匹敵する高いドライバビリティを実現しました。

※ODNFはOnly Distortion Negative Feedbackの略称です。

大容量電源回路

1次側の巻線径をアップした高レギュレーションの大型電源トランスと、パワーアンプM-700u同等のLR独立80,000μF (10,000μF×8) の大容量ブロックコンデンサーを組み合わせた、瞬発力と安定感を兼ね備えたハイイナーシャ (高慣性) 電源回路を搭載しました。

新・針式アナログメーター

L-590AXIIは視認性を高めた新デザインのメーターパネルと、高応答特性の新メーターユニットを採用したLED照明付き針式アナログメーターを搭載しました。また、ブラスターホワイトの本体に精緻なヘアライン仕上げのトップパネルが凛とした存在感を主張します。

高ダンピングファクター

大規模な出力回路による高い駆動力を損失なく伝えるため、4接点をパラレル接続した低抵抗の大型スピーカーリレーを搭載。スピーカー端子までの低インピーダンス化により、ダンピングファクターをL-590AXの240から320へ大幅に向上し、躍動感ある再生を実現しました。

豊富なファンクションの数々

電子制御のバス / トレブル式トーンコントロールとLECUAによる音量シフト機能を使用したLRバランス調節機能、さらに音量連動式のラウドネス機能やプリ / パワー分離機能を装備。また、MM / MC対応のフォノアンプを内蔵するなどプリメインならではの高い機能性を有します。

ローインピーダンス伝送

内部配線に採用した独自のOFCワイヤーや、スムーズな電流伝送を可能にするラウンドパターン採用の基板配線を組み合わせることで実現した、音声信号を最適最短のルートで構成するビーライン・コンストラクションが、さらなる低インピーダンス伝送に寄与しています。

ループレスシャーシ構造

筐体にはアース・インピーダンスの上昇をシャットアウトする、ループレスシャーシ構造を採用。極太のスピーカーケーブルも装着しやすく、Yラグやバナナ端子に対応したインラインレイアウトのスピーカー端子 (A、B2系統) や、深夜のリスニングに便利なヘッドフォン出力端子も装備しています。

ディスクリートバッファー回路

プリアンプ回路の出力段にはセパレートアンプのトップエンドモデルC-900uと同等のディスクリートバッファー回路を搭載。音楽信号の純度を守りながら、パワーアンプ部に対する駆動力を向上しました。またL-590AXIIでは、電源トランスやブロックコンデンサーだけでなく、抵抗などのパッシブパーツから、入出力端子、各種ワイヤーに至るまで、高度な技術と徹底した試聴でこだわりぬいたカスタムパーツを大量に投入しています。

グラデーション鋳鉄レッグ

本体を強固に支えるグラデーション鋳鉄製レッグは不要な外部振動を排除。また、着脱式のACインレットを採用し、電源ケーブルはノンツイスト構造のリファレンスモデルJPA-10000 (極性マーク付) を用意。対応CDプレーヤーの操作も可能なアルミ製・高級リモコンも付属しています。

※ 対応CDプレーヤー :D-08u、D-06u、D-05u、D-08、D-06、D-05 (2015年7月現在)

スペック

定格出力30W+30W (8Ω) 、60W+60W (4Ω)
入力感度 / 入力インピーダンスPHONO (MM) : 2.5mV / 47kΩ
PHONO (MC) : 0.3mV / 100Ω
PHONO (MC) : 0.3mV / 100Ω
LINE : 180mV / 47kΩ
BAL.LINE : 180mV / 55kΩ
MAIN-IN : 550mV / 47kΩ
出力電圧REC OUT : 180mV、PRE OUT : 1V
周波数特性PHONO : 20Hz~20kHz (±0.5dB)
LINE : 20Hz~100kHz (+0、‐3.0dB)
全高調波歪率0.005%以下 (8Ω、1kHz)
0.02%以下 (8Ω、20Hz~20kHz)
S/N比 (IHF-A) PHONO (MM) : 91dB以上、PHONO (MC) : 75dB以上
LINE : 107dB以上
音量調節新LECUA1000
増幅回路ODNF4.0
出力構成バイポーラ・3パラレルプッシュプル
出力構成バイポーラ・3パラレルプッシュプル
電源トランス640VA
ダンピングファクター320
トーンコントロール最大変化量BASS : ±8dB at 100Hz
TREBLE : ±8dB at 10kHz
電流電圧AC100V (50 / 60Hz)
消費電力310W (電気用品安全法の規定による)
230W (無信号時) 、0.4W (スタンバイ時)
外形寸法440 (幅) × 193 (高さ) × 463 (奥行き) mm
奥行きは前面ノブ20mm、背面端子37mmを含む
重量28.4kg (本体) 、36.0kg (標準梱包)
付属品リモコン (RA-17A)
電源ケーブル (JPA-10000i : 極性マーク付)
※規格および外観は予告なく変更することがあります。
※本製品に付属する電源ケーブルは、JPA-10000から、JPA-10000iに変更されました。(2020年度の生産分より順次)

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