LMC-5'

MCタイプ フォノカートリッジ

LMC-5

共振と反射音を徹底的に抑制する構造壁を採用した、MCタイプのフォノカートリッジ

グルーヴに寄り添い、音楽を紡ぐ。
ラックスマン40年ぶりのフォノカートリッジLMC-5。目指したのは、グルーヴ(音溝)に寄り添い、レコードに刻まれた音楽情報を余さずピックアップすることです。発電エンジンには磁気回路をコンパクトにして効率を高めた十字形鉄芯式MC型を、振動系には優れたトレース能力を誇るアルミ合金カンチレバーとシバタ針の組合せを選択。さらに、試聴を重ねて到達した独自のハウジング構造により、美しく有機的な音色で音楽を紡ぐカートリッジに仕上げることができました。アナログを愛し、コンポーネントの音楽性を重視する方へ―。じっくりと腰を据えて創り上げた自信作です。

スタイラスと発電エンジン

LMC-5は、アナログプレーヤーPDシリーズやフォノイコライザーアンプE/EQシリーズなど、レコード再生のためのコンポーネントを作り続けてきたラックスマンが、約2年の開発期間を経て40年ぶりにお送りするMC型のフォノカートリッジです。スタイラスには、レコードに刻まれた音楽情報を余すことなく確実に読み込むため、トレース能力の高いアルミ合金製のカンチレバーと、聴感上のノイズが少なくピックアップする情報量の多いシバタ針の組み合わせを選択。振動系の支点を明確にするため、ピアノ線の一点支持方式により低歪構造を実現しました。発電エンジンには左右チャンネルのコイルを対称に巻いた十字形鉄心式のMC型を採用。外来ノイズの飛び込みを減らす小さなループ面積の磁気回路構造とすることで、コンパクト化と軽量化を図りました。

ボディ構造とデザイン

ラックスマンはLMC-5の開発にあたり、スタイラス・ユニットを音響的にマイクロフォンと等価であると捉え、本体周囲の共振と反射音を抑制することを設計コンセプトとしました。軽量化と共振対策を優先するため、ハウジングは発電エンジンを強固に支えるベース部と、反射音を抑制する逆卵型曲線を採用した必要最小限の外壁のみにそぎ落とし、音楽に不要な振動を徹底的に排除した独自の構造としました。アルミ材の切削加工により形作られたボディは、ラックスマンのコーポレートカラーである深みのある⾚⾊にアルマイト染⾊され、正面にレーザー印字されたLマークのロゴとともに、ラックスマンのアイデンティティを静かに主張しています。カートリッジ製造の粋を極める日本国内の職人によって、ひとつひとつていねいに組み上げられ、音楽性を重視するアナログ愛好家の元へお届けいたします。

外形図

周波数特性

スペック

発電⽅式MC(Moving Coil)型
内部インピーダンス4.7Ω(1kHz)
適正針圧2.1〜2.3g(2.2g標準)
出⼒電圧0.4mV(1kHz、3.54cm/sec.)
再⽣周波数範囲10Hz〜35kHz
チャンネル・セパレーション / バランス28dB(1kHz) / 0.5dB(1kHz)
推奨負荷抵抗(ヘッドアンプ接続時)40Ω以上
推奨負荷抵抗(昇圧トランス接続時)2.5〜10Ω
ダイナミック・コンプライアンス8×10-6cm/dyne(100Hz)
針先 / 形状ソリッド・ダイヤモンド / シバタ針
カンチレバーΦ0.5mm アルミ
垂直トラッキング⾓25°
マグネットサマリウム・コバルト BH20
コイル30μm UEW
磁気回路構成材料純鉄
端⼦Φ1.2mm、⽩(L+) ⻘(L−) ⾚(R+) 緑(R−)
ボディアルミ A6063
外形⼨法 / シェル取り付け⽳17.0(幅)×18.3(高さ)×21.3(奥行き)mm(端⼦を含まず) / M2.6mm×2
質量8.5g
付属品シェル取り付けねじ、ワッシャー、六⾓レンチ、スタイラス保護カバー
※規格および外観は予告なく変更することがあります。

保証と針交換

●本機の保証期間はご購⼊⽇より起算して1年間です。

●保証内容の詳細は、保証書の裏⾯に記載の「保証規約」をご参照ください。

●本機は針先固定式です。針先の摩耗等で針交換を希望される場合は、

本機をご購⼊店にお持ちいただくか、弊社サービスセンターにご連絡ください。

指定の針交換価格にて本機を交換させていただきます。

ダウンロード