P-750u'

ヘッドフォンアンプ

P-750u

洗練と進化、ヘッドフォンアンプの最高峰—。 銘機を越える—。
発売:2017年06月   希望小売価格(税抜):¥ 300,000 (発売当時)

フラグシップ・ヘッドフォンアンプP-750uに与えられた命題です。P-750uは数多くのヘッドフォンリスナーからハイエンド・ヘッドフォンアンプの“メートル原器”と高く評され愛されたP-700uをベースに細部に渡りブラッシュアップを施したエボリューションモデルです。ヘッドフォンアンプとして理想的な音量調節機構である高純度電子制御アッテネーターLECUAを搭載し、完全バランスアンプ構成で実装された独自の帰還回路ODNFは最新の第4世代へバージョンアップ。ヘッドフォンの選択肢をさらに広げる4Pin XLRバランス端子の採用など、盤石の進化を遂げたP-750uがヘッドフォンリスニングを極める全てのユーザーを、未踏の頂へ誘います。

革新の増幅帰還回路、ODNF Ver.4.0

増幅回路の出力から歪成分のみをフィードバックし、初期スルーレートの速さと超広帯域、低歪を実現した、ラックスマン独自の帰還回路ODNF(Only Distortion Negative Feedback)。P-750uでは、アンプ回路の初段をパラレル化、2段目をダーリントン接続とし、さらなる伝送路の低インピーダンス化と高S/N比を実現。誤差検出回路の入力段も3パラレル化にすることで歪みの検出精度を向上した最新バージョン“4.0”を搭載しました。音楽の躍動感や瑞々しさはそのままに、微小な音楽情報を正確に再現することで静寂の表現力が一層高まり、細やかにそして濃密に音楽の情感を描き出します。P-750uは、ODNF回路のアンプを4チャンネルフルバランスで構成。バランス接続ヘッドフォンではBTL駆動、アンバランス接続ヘッドフォンでは2チャンネルを束ねたパラレル駆動となり、あらゆるヘッドフォンの魅力をありのままに表現します。

高純度音量調節機構、電子制御アッテネーターLECUA

両耳に直接音を届けるダイレクトリスニングであるヘッドフォン再生にとって、小音量時の左右のレベル偏差や音量ポジションでの音質差は、今までのアナログボリュームでは解決困難な問題でした。P-750uは、ソリッドステート(IC)方式の回路構成を採用し、大幅なコンパクト化も実現した、オリジナルの高純度電子制御アッテネーターLECUA(Luxman Electric Controlled Ultimate Attenuator)搭載。この理想的なレベルコントロール機構により、小音量時の左右のレベル偏差の極小化や、音量ポジションによる音質変化の少ない音量調節、高精度でスムーズな音量操作を可能にしました。また、使用するヘッドフォンのインピーダンスと能率に合わせた3段階の感度切替や、LRバランス調節機能もLECUAで一元コントロールすることで、多機能でありながら音質の劣化を極限まで抑えています。

BTLバランス駆動とパラレル・アンバランス駆動

P-750uは、ラックスマン独自の高音質増幅帰還回路ODNFの最新バージョン4.0を4チャンネル分、しかも完全な同一構成で搭載。これをBTL(ブリッジ)接続したバランス出力を行うことによって、圧倒的な左右のセパレーション性能や大幅な定位感の向上、混変調歪の低減、電源レギュレーションの改善など、バランス接続に対応するヘッドフォンのメリットを最大限に享受することが可能となりました。また、アンバランス接続時では、4チャンネルの増幅回路を左右2つずつ束ねたパラレル駆動を行い、出力電流の供給能力を倍に増強することで、絶対的なドライブ力の向上とともに、密度感とダイナミックな抑揚感を持つサウンドを獲得しました。バランス接続ならではの豊かな広がりを持つサウンドステージや、アンバランス接続での卓越した描写力をどちらも高次元で楽しめ、お手持ちのヘッドフォンのポテンシャルを限界まで引き出します。

豊富な高音質出力端子

P-750uのヘッドフォン出力は、標準のフォーン(アンバランス)出力端子や、バランス出力として3PinXLRバランス端子だけでなく、海外製ハイエンド・ヘッドフォンで数多く採用されている4PinXLRバランス端子を新たに搭載。多彩なヘッドフォンとの接続を可能にしました。

LECUAによる一元管理の各種切替

様々なヘッドフォンのベストな入力感度へ適切に切り替えることが可能な3段階の感度切替に加え、左右の音量バランス調節機能も装備しました。どちらも高純度電子制御アッテネーターLECUAによりコントロールされ、音質劣化を極小化しています。

強化された大容量電源ブロック

P-750uは、高レギュレーションのOI型電源トランスと、パワーアンプ段の10,000μF×2本に加え、プリ・ドライバー段に3,300μF×2本のカスタム仕様ブロックコンデンサーを組み合わせ、瞬発力と安定感を両立したハイイナーシャ(高慣性)電源をさらに強化しました。

高剛性シャーシと磨き抜いたデザイン

3mm厚の鋼板によるベースシャーシと鋼板プレートによる二重構造が、音質に貢献する高剛性と低重心を実現。また、フロントパネルにはシルバーの鏡面ロジウムメッキ・ロゴプレートを配し、ブラスターホワイトの筐体と相まってデザイン性にあふれるコントラストを描き出します。

理論に裏打ちされたこだわりの技術

ストレスのないスムーズな信号伝送を実現するため、基板上に滑らかな曲線を描くラックスマン独自のラウンド配線パターンや、信号の流れがミツバチの帰巣経路のように、最も合理的かつ短い配線経路となるビーライン・コンストラクションを採用しました。

新採用レッグと電源ケーブル

セパレートアンプ900シリーズなどにも採用され、定評あるグラデーション鋳鉄製レッグをカスタム仕様で新たに装着。徹底した振動対策を施しました。電源ケーブルには、自然で伸びやかな音質が得られるノンツイスト構造のリファレンスモデルJPA-10000を付属しています。

スペック

定格出力アンバランス:4W+4W(8Ω)、2W+2W(16Ω)、1W+1W(32Ω)、53mW+53mW(600Ω)、バランス:8W+8W(16Ω)、4W+4W(32Ω)、213mW+213mW(600Ω)
入力感度 / 入力インピーダンスアンバランス:1.0V / 15kΩ、バランス:2.0V/ 40kΩ
周波数特性20Hz〜20kHz(+0、-0.1dB)、10Hz〜170kHz(+0、-3.0dB)
全高調波歪率アンバランス:0.003%(1kHz)、バランス:0.002%(1kHz)
S/N比(IHF‐A)アンバランス:113dB、バランス:116dB
電源電圧AC100V(50 / 60Hz)
消費電力42W(電気用品安全法の規定による)、27W(無信号時)
外形寸法440(幅)×92(高さ)×400(奥行き)mm、奥行きは前面ノブ14mm、背面端子6mmを含む
重量13.3kg(本体)、16.1kg(標準梱包)
付属品電源ケーブル(JPA-10000:極性マーク付)
※規格および外観は予告なく変更することがあります。
※位相反転スイッチを押すことで、バランス入力端子の2番をHOT、3番をCOLDに切り替えられます。

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