PD-191A'

ベルトドライブアナログプレイヤー

PD-191A

完全オリジナルトーンアームを搭載しパフォーマンスを極めたベルトドライブ式アナログプレーヤー

ひたすらにセンシティヴ、ひたすらにエモーショナル
極上のプレーヤーが奏でる、豊穣のアナログ、悠久の時間。
アナログレコードに刻まれた、汲めどもつきぬ豊穣の音楽。
アナログレコードをかけるたび、流れる悠久の時間。
そんな極上の体験をもたらす極上のプレーヤー、それがラックスマンのPD-191A。
音楽の刹那のニュアンスも取りこぼさないセンシティヴな動作を実現するのは、
ナイフエッジ軸受を採用した極めて初動感度の高い新開発のオリジナルトーンアーム。
強力な電源に支えられた静粛なDCモーターとベルトドライブ方式を組み合わせ、
ハイフィデリティで、ひたすらにエモーショナルな再生音をもたらします。

新開発の完全オリジナルトーンアーム

PD-191Aの開発に合わせて新規設計されたのは、軸受に初動感度に優れるナイフエッジ技術を採用したスタティックバランス型トーンアームLTA-710。40年以上に渡りトーンアーム開発を続け数々の銘機を生み出しているオーディオブランドSAECとの共同開発により、着想から2年半の時を経てついに完成させた渾身のオリジナルパーツです。実効長を10インチとすることで、トラッキングエラーの抑制と面振れに対する制動性を高め、フォノカートリッジがレコードのマイクログルーブからピックアップした微細な音楽信号を余すところなく伝えます。また、針圧やアンチスケーティングをはじめ、装着するカートリッジに合わせた高さ調整など、高い機械精度で組み上げられたトーンアームだからこそ可能な、再生品質を徹底的に追い込むための細やかなセッティングにも対応しました。
※SAECは、サエクコマース株式会社のブランドです。

大容量電源で駆動されるブラシレスDCモーター

ドライブモーターは、プラッターを力強く安定して回転させるベルトドライブ式アナログプレーヤーのシステムにとって、その構成要素の根幹を成す重要なパーツです。PD-191Aでは、フローティングマウントされた高レギュレーション性能の大容量電源トランスで駆動されるオリジナルの高精度・高トルク・ブラシレスDCモーターを、重量級のプラッターに合わせた専用スペックにアップデート。さまざまな条件下で常に正確で揺るぎない回転を実現するサイン波PWM・PID回転数制御プログラムや、温度特性に優れるMEMS発振器を使用した速度補正用の高性能基準クロックを採用することで、極めて高精度で静粛な回転を可能としています。
※PID回転数制御:「Proportional:比例演算」目標回転数への素早い制御、「Integral:積分演算」微少誤差を吸収する制御、「Differential:微分演算」急速な変動に対する制御。PD-191Aでは、これらの制御を高度に融合したプログラムをドライブモーターに実装しています。

巨大な慣性モーメントを生み出す重量級プラッター

PD-191Aは、極厚のアルミの塊から高精度で削り出し、美しい輝きを放つダイヤモンドカッティングで仕上げた厚さ35mm、重量5.2kgのプラッターを搭載。0.7t・cm2の巨大な慣性モーメントが、スムーズで力強い回転を約束します。ターンテーブルの重量を支えるスピンドル部は、下端にボールベアリングを嵌め込んだ直径16mmの高硬度ステンレス製スピンドルシャフトによる高剛性仕様。耐熱性、耐摩耗性に非常に優れたPEEK材で受けとめるスラスト軸受と、高荷重時にも安定した潤滑性を維持する有機モリブデンオイルを充填した真鍮製ラジアル軸受を組み合わせたベアリング構造で、重量級プラッターをしっかりサポートします。経年変化に強いEPDM製ベルトを介して駆動するベルトドライブ式のシステムが、高トルク・ブラシレスDCモーターからのエネルギーをロスなく伝えます。
※PEEKはスーパーエンジニアリングプラスチックであるポリエーテルエーテルケトンの略称です。
※EPDMは耐老化性に優れたエチレンプロピレンジエン三元共重合体の略称です。

一体型の理想を追求した制振構造

15mm厚のアルミプレートに主要パーツを取り付けるアンダースラング(吊り下げ)構造により、高い剛性と制振性の両立に成功。モーターと電源トランスは極厚のボトムプレートに制振ゴムを介してマウントすることで、デリケートな信号のピックアップを振動源から切り離し、機械的なS/N(ランブル)とハウリング性能を大幅に改善しました。

3種類の回転数切替とストロボスコープ

PD-191Aは、33 ⅓、45、78の3種類の回転数に対応しました。回転数の確認には、PD-171Aでも好評を博したLED照射の反射式ストロボスコープを採用。ストロボパターンを視認性の高いストライプ模様へと進化させ、回転数ごとに用意された専用のボリュームを操作することで、より確実で精密な回転数調整を可能としました。

独自設計の振動対策パーツ

PD-191Aでは、本体の水平を保つため、最大5mmの高さ調整が可能な独自設計の大口径インシュレーターレッグに、温度特性や経年変化に優れた制振ゴムを組み込み、ハウリングや外部振動の伝達を防止しています。また、試聴を重ね形状を最適化した新規設計の振動吸収ラバー製ターンテーブルシートを標準で付属しました。

ウッドパネルをあしらった流麗な低重心デザイン

操作するたびに人の手が触れるアナログプレーヤーにとって、エクステリアを構成する素材の選択や仕上げはとても重要です。PD-191Aのアピアランスは、天然木の無垢材を美しい光沢塗装で仕上げたローズウッド色のウッドパネルを前面にあしらい、精妙なヘアライン加工を施したアルミ製トップパネルとのコントラストがエレガントで洗練された流麗なデザイン。また、ボトムシャーシへのモーターの取り付けを下部にオフセットすることで、PD-171Aに比べ全高を12mm低くしたスタイリッシュな低重心フォルムを実現しました。さらに、電源やターンテーブルのスタート/ストップ、回転数の切替や調整など、操作系をトップパネルに集約することで、使いやすさにもこだわった機能美を追求しました。別売オプションとして、軽い操作感で開閉が可能なカムサポート式ヒンジ装備の4mm厚アクリル製専用ダストカバーも用意しました。

ヘッドシェルとフォノケーブル

ラックスマンロゴの入ったアルミ材削り出しによる軽量オリジナル・ヘッドシェルは、リード線にD.U.C.C.導体を採用した特別仕様。アルミ製EPアダプターや、オーディオグレードのOFC線材を用いたスタンダードな5P(DINタイプ)→RCA端子の高品質フォノケーブルも付属。ケーブル交換による将来的なアップグレードも可能です。

ACインレットと電源ケーブル

接触抵抗を低減する金メッキ仕上げのACインレットは、従来モデルと装着の方向を天地反転させ、端子全体でケーブルの重量をサポートする構造に改良。電源ケーブルには、独自のノンツイスト構造による3.5スクエア高純度無酸素銅(OFC)線材と金メッキプラグを採用したトップエンドモデル専用のJPA-15000を付属しました。

トーンアームを拡張する豊富なオプション

アームベースを交換可能な独立パーツとすることで、各社のさまざまなトーンアーム(9~10インチ)を取り付けることが可能です(別売のアームベースはPD-171A/AL用と共通)。本体後部には、12インチサイズのトーンアームにも対応する外付けアームベース(第一弾はSME 3012用)も別売で用意し、アナログ再生の楽しみを広げます。

スペック

●ターンテーブル
駆動方式ベルトドライブ方式
モーターPID制御 ブラシレスDCモーター
素材アルミ材削り出し、表面仕上げ : ダイヤモンドカット
回転数33 ⅓rpm、45rpm、78rpm 切替式
回転数調整範囲±6%(各回転数独立調整可能)
ワウ・フラッター0.04%以下(W.R.M.S.)
質量5.2kg(プラッター)
●トーンアーム
形式スタティックバランス、S字型ユニバーサル・タイプ
軸受ナイフエッジ構造
実効長256mm
オーバーハング16mm、トラッキングエラー : +1.07°~-1.52°
適合カートリッジ自重4~11g (付属ヘッドシェル込み17〜24g)
高さ調整範囲22mm
アンチスケーティング0〜4g
●本体
電源電圧AC100V(50 / 60Hz)
消費電力5W(電気用品安全法の規定による)
外形寸法491(幅)×128(高さ : ターンテーブル上面まで)×399(奥行き)mm
質量24.8kg(本体)、29.8kg(標準梱包)
付属品ターンテーブル、ヘッドシェル(D.U.C.C.※リード線付き)ターンテーブルシート、ゴムベルト、プーリーカバー、ターンテーブル取り付けハンドル、EPアダプター、カウンターウェイト、アンチスケーティングウェイト、アーム調整用六角レンチ(2種類)、アームベース取り外し用六角レンチ、フォノケーブル(DINタイプ→RCA : 1.5m、本体に取り付け済み)、電源ケーブル(JPA-15000 : 1.8m、極性マーク付 )
※規格および外観は予告なく変更することがあります。
※フォノカートリッジ、アナログレコードは付属していません。
※D.U.C.C.は三菱マテリアル株式会社の登録商標です。

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